Re: 「The Cove」について/岡田外相(16
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/10/28 20:16 投稿番号: [38978 / 62227]
>和歌山県太地町のイルカ漁
>http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_0910.html#3-H
>(問)では例えばイタリアでは、マタンサというマグロ漁のやり方が同じに
>なりますが、食文化であれば、マグロとイルカは別に違わないという意見ですか。
>(外務大臣)いや。ですから、いろんな国にいろんな文化があるという
>ことです。そういうことはある程度尊重されるべきだと私(大臣)は思います。
この記者はたぶん小泉竹中時代に大量発生した捕鯨ナショナリズムヲタの
一人だと思いますが、軽薄ですね。
スペイン語のマタンサ(Matanza)ではなく、イタリア/シチリア語の
マッタンザ(Mattanza/La Mattanza del Tonno )でググッタほうが
情報量が多いはずですが、問題は二つです。
1)欧米ではシチリア、サルディニアのごく一部で伝統的に行われて
いる大西洋ー>地中海クロマグロの追い込み&銛あるいは手鈎による
瞬殺手法を残酷な漁と見なす人が多い。
2)非常に長い伝統を持つ島嶼沿岸小規模漁であるマッタンザが
最近の地中海クロマグロ資源激減で存亡の危機に立たされている。
この二つね。
1)は個人の自由で、2)は日本市場の旺盛な吸引力が原因です。
記者さんがやってるのは、知識不足による論点の不明確化で、
岡田さんもあまりよく事情を知らないといったところでしょう。
シチリア東北端の小さな火山島で行われていたマグロ追い込み漁が
多くの人には残酷な印象を与えているというのは、映画ファンなら
良く知っていることです。
このマグロ漁が北欧女性と現地の若い漁師の国際結婚破綻の原因に
さえなったという話は、イングリット・バーグマン主演の「ストロン
ボリ/神の土地 - Stromboli」(1950年)という映画でドキュメンタリー
風の実写を使ってうまく描かれています。
ロッセリーニ/バーグマン映画なんかをよくやってるパリのシャイヨー
宮でこの映画を見た後、市場で大きな塊のまま陳列されているマグロを、
切ってもらって買って食べてみようかという人と、残酷だからよして
おこうという人がいるだろうけど、基本的に審美性、倫理性の問題
ですね。
伝統文化に含まれる残酷さは、法的に正邪を問う事はできないけれど、
現代人の審美性、美意識と衝突する事が多く、政治的には問題に
なりうるということです。
イタリア人のロッセリーニもすでに1950年代にそのことに気が
ついていたにですね。(この映画に関しては、内容よりも、ロッセ
リーニ監督とイングリット・バーグマンの不倫関係のほうがアメリカ
では問題にされたようですがね。生まれた子供が、デヴィッド・リンチ
のブルーベルベットで有名になったイザベラ・ロッセリーニです。)
本当にシビアで、法的にも問題になるのは2番目ですね。
資源が激減しているから欧州全体で大西洋/地中海クロマグロ漁に
厳しい規制をかけ、その結果1000年以上の伝統を持つマッタンザが
年によっては出来なくなるというところまでいっているという
問題です。
北大西洋東部のクロマグロ系群は産卵のために3月頃ジブラルタル
海峡から地中海へ入り、地中海の奥へ向かって回遊するのですが、
5月頃にイタリア半島西側の貧しい島嶼部へクロマグロがたどり
着く前に、モロッコ、スペイン沖で大漁船団により、その年の欧州
漁獲枠が捕り尽くされてしまうという問題です。これにははるばる
日本や台湾から押し掛ける遠洋マグロ漁船も一役買ってました。
(つづく)
>http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_0910.html#3-H
>(問)では例えばイタリアでは、マタンサというマグロ漁のやり方が同じに
>なりますが、食文化であれば、マグロとイルカは別に違わないという意見ですか。
>(外務大臣)いや。ですから、いろんな国にいろんな文化があるという
>ことです。そういうことはある程度尊重されるべきだと私(大臣)は思います。
この記者はたぶん小泉竹中時代に大量発生した捕鯨ナショナリズムヲタの
一人だと思いますが、軽薄ですね。
スペイン語のマタンサ(Matanza)ではなく、イタリア/シチリア語の
マッタンザ(Mattanza/La Mattanza del Tonno )でググッタほうが
情報量が多いはずですが、問題は二つです。
1)欧米ではシチリア、サルディニアのごく一部で伝統的に行われて
いる大西洋ー>地中海クロマグロの追い込み&銛あるいは手鈎による
瞬殺手法を残酷な漁と見なす人が多い。
2)非常に長い伝統を持つ島嶼沿岸小規模漁であるマッタンザが
最近の地中海クロマグロ資源激減で存亡の危機に立たされている。
この二つね。
1)は個人の自由で、2)は日本市場の旺盛な吸引力が原因です。
記者さんがやってるのは、知識不足による論点の不明確化で、
岡田さんもあまりよく事情を知らないといったところでしょう。
シチリア東北端の小さな火山島で行われていたマグロ追い込み漁が
多くの人には残酷な印象を与えているというのは、映画ファンなら
良く知っていることです。
このマグロ漁が北欧女性と現地の若い漁師の国際結婚破綻の原因に
さえなったという話は、イングリット・バーグマン主演の「ストロン
ボリ/神の土地 - Stromboli」(1950年)という映画でドキュメンタリー
風の実写を使ってうまく描かれています。
ロッセリーニ/バーグマン映画なんかをよくやってるパリのシャイヨー
宮でこの映画を見た後、市場で大きな塊のまま陳列されているマグロを、
切ってもらって買って食べてみようかという人と、残酷だからよして
おこうという人がいるだろうけど、基本的に審美性、倫理性の問題
ですね。
伝統文化に含まれる残酷さは、法的に正邪を問う事はできないけれど、
現代人の審美性、美意識と衝突する事が多く、政治的には問題に
なりうるということです。
イタリア人のロッセリーニもすでに1950年代にそのことに気が
ついていたにですね。(この映画に関しては、内容よりも、ロッセ
リーニ監督とイングリット・バーグマンの不倫関係のほうがアメリカ
では問題にされたようですがね。生まれた子供が、デヴィッド・リンチ
のブルーベルベットで有名になったイザベラ・ロッセリーニです。)
本当にシビアで、法的にも問題になるのは2番目ですね。
資源が激減しているから欧州全体で大西洋/地中海クロマグロ漁に
厳しい規制をかけ、その結果1000年以上の伝統を持つマッタンザが
年によっては出来なくなるというところまでいっているという
問題です。
北大西洋東部のクロマグロ系群は産卵のために3月頃ジブラルタル
海峡から地中海へ入り、地中海の奥へ向かって回遊するのですが、
5月頃にイタリア半島西側の貧しい島嶼部へクロマグロがたどり
着く前に、モロッコ、スペイン沖で大漁船団により、その年の欧州
漁獲枠が捕り尽くされてしまうという問題です。これにははるばる
日本や台湾から押し掛ける遠洋マグロ漁船も一役買ってました。
(つづく)
これは メッセージ 38975 (r13812 さん)への返信です.
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