>成果の検討は,IWC が選んだ,公平な立場から検討してくれる科学者に
>ゆだねられ,今までにないほど前向きな評価をしてもらいました。
非常に穏健な表現をしてますから、素人が読んだら日本の「研究」なるものが
壊滅的な評価を受けているということは読み取りにくいかもしれませんね。
科学委員会議長、副議長に人選の権限があることから、当然「商業捕鯨/
調査捕鯨推進派学者」が国際平均より過剰に選出されたという問題があった
ようです。それで日本の調査捕鯨の、科学調査としての適格性ものものを
問題にするような議題は注意深く避けられていますね。これについては
科学委員会の代表的な科学者3名が問題点の指摘、改善提案をしています。
ttp://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SC61docs/SC-61-SCP1.pdfいずれにしても、日本近海でクジラが魚を食べ過ぎていて、クジラを保護
すると漁業に悪影響が出るという「食害論」を立証するというのが
今年のJARPN
II報告の日本側の使命だったわけで、これはどう言いくるめ
ても今さら否定できないです。
これに失敗したということが専門家パネルの評価で、非常に穏健、礼儀
正しい表現ながらはっきりしたから、森下氏は「食害論」なんか主張した
ことはないと誤摩化しているのですね。
問題はそういう結果だけではなく、「食害論」が出てきた1999年頃から
これまでの経緯を支えてきた日本の「鯨類学」、「水産資源管理論」の水準
の低さなのですがね。官庁の意向によって、日本の科学の一部門が、異常に
低水準なものに押しとどめられているというところが本当の問題なのですよ。
ほかの科学技術部門でもこういうことはいっぱいありますよ。
科学研究予算の配分で、官庁の省益志向がダイレクトに反映するような
システムというのが問題ですね。民主党がこういう問題に立ち向かおう
と思ったら、オバマ政権のケイ・コイズミさんのやり方や、欧州連合の
学術振興政策が参考になるでしょうね。日本の科学者たちでも、そろそろ
官庁の横暴な予算配分政策をなんとかしなきゃいけないという機運がある
ようだけれど、いかんせん、個人として目立っちゃうとひどに目に遭う
というのが解りきってるからね。なんにも怖くない政治家が支援して
あげなければいけません。