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Re: 「産経」「水研」「水産庁」

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/06/05 19:19 投稿番号: [35605 / 62227]
>メタンの発生は主としてセルロース分解の過程で起こると理解しています。

おっしゃるとおりですね。
牛やヤギ、羊等が農業にとって有利なのは、作物として価値の無い植物を
利用することができるからですね。劣等農地の有効利用です。
ただ問題が明らかになった以上、あらゆる改善策をとるというのが現段階の
畜産政策ですね。

これとは違って野生動物のメタンあるいは一般的に地球温暖化ガスの排出を
コントロールできるかというと、そうはならないのでとりあえず温暖化防止
政策の枠外になるのだと思います。これは正しいでしょう。

人為で19世紀以降膨大に増加した部分を、人間の責任で制御するというのが、
倫理的にも技術的にも現実的なやり方ですね。

物理的に温暖化効果がいちばん大きいのは今も昔も水蒸気なわけで、こんな
もん制御できるわけがないです。19世紀以降の「増分」が明らかに気候に
影響を与えているのだから、この微分量を制御するのですね。

いちおうここまでの基本をふまえた上で、鯨の消化系でメタンが発生する
メカニズムの可能性というのはいくつか想定できます。

にもかかわらず、ほとんどの研究者は明確に定量的な結果が立証できる
までは何も言わないでしょうね。

「ほら見たことか、鯨は地球温暖化の一因を担っているのだからどんどん
間引いてよいのだ」と嵩にかかってドロドロの議論をはじめる人たちが
いるのがはっきりしてますからね。

したがって私の「体重比率で最低限、鶏や豚と同程度、より可能性が大きい
のは牛並の排出量に近づく方向にある」というのは取下げます。

にもかかわらず、牛の生物的温暖化ガス排出量を計算に入れ、ここから牛を
増やすために減らした野生動物の排出量減少分をメリットとして差し引かず、
鯨をはじめ野生動物についてはメタン、二酸化炭素等の生物的生産量を
まったく考慮に入れず、産業レベルの燃料分だけを計算して「クリーンだ」と
主張するのはシステム論として滅茶苦茶です。

水産庁、産経新聞は言ってしまった以上、最後まできちんと「ディベート」
を突き詰める責任があるでしょう。未研究部分の不確実性レンジの評価と、
自然産物を人間が利用する場合の責任範囲プロトコル作成まで含めてね。

これは内容的にはポスト京都議定書の議論の対象となる部分です。
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