Re: なぜ“捕鯨サークル”を3ヨコ
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/04/28 07:54 投稿番号: [33893 / 62227]
>>原理原則ふりまわしても魚は増えないって彼らは知ってるからね。
>●鯨が0になっても、他の魚資源の量にたいして影響を与えないんだろう?
>サイエンスの記事のキミの解釈だと。
この場合の「原理原則」というのは「公海自由の原則」とか、
公海の魚は「無主物」だから見つけた者が獲ってよいという、
前時代の「原理原則」ね。
地球上の資源や環境がバーチャルに無限大と仮定して産業活動
をやっても、それほど重大な問題は起こらないと一般的に考えてた
時代の「原理原則」です。
大馬力の船のエンジンで大量の魚の入った網を強引に引っ張ると、
漁網が木綿製だったから破けちゃったという時代w
それと「鯨が0になっても、他の魚資源の量にたいして影響を
与えない」というのはあんまり関係ないです。
まあでも
>だったら鯨は食料として随分便利な資源となる。他の資源・環境に
>影響を与えないんだからさ。
というところがどうしても言いたいらしいから答えておきます。
「鯨が0になっても、他の魚資源の量にたいして影響を与えない」
イコール「他の資源・環境に影響を与えない」にはならないです。
これはEcopath with Ecosimの特徴でね、サイエンス誌2月13日号
で紹介されてる「カリブ海域」、「北西アフリカ海域」のように
かなり広い領域で、資源種、生物種もおおまかに分類すると、
「魚資源の量」は変わらずに「資源・環境に影響」が出ていることが
見えにくくなってる場合があります。
たとえば霞ヶ浦や伊勢湾の例からわかるように、小型で大量発生する
生物種は激しいシーソーゲームを展開します。
今2歳ぐらいのミンククジラを調査捕鯨してる仙台湾では、
イカナゴとイサザアミにその他いくつかの群生魚類がからんで、
数年間ごとの大きな振幅が繰り返されていると考えられます。
こういう状態だと、とにかく北への回遊途中でとりあえず餌を
とるというミンククジラの場合、その年に大量発生してる餌種を
とにかく食うという選好性を示すようですね(2tのミンク鯨が1日に
食べる量は43.7-68.4kgぐらいですが。7tの鯨だと119.1−158.3kg)
何年か、何十年かという長い目で見ると、数年ごとの豊漁種の
大きな振幅を、鯨がいくらかでも平準化しているというふうに
見ることができます。
生態系の安定化作用ですね。「量を変えずに資源・環境に影響」
を与えていることになります。
この安定化機能が無くなると、振幅が激しくなって漁師も市場も
困るでしょう。ものによっては絶滅する生物種が出るかもしれません。
一般的に漁業で乱獲をやると、大きいもの、経済価値のあるもの
から減らされてゆき、漁獲量は変わらなくても市場価値の低いもの、
小さな生物種が多くなると言われています(ダニエル・ポーリーの
フィッシングダウン)。
マグロ―>イワシ―>イカ、というふうに、次第に「安い商品」
が漁獲の主力になるという図式です。総量(t)は変わらずにね。
サイエンス誌2月13日号はとりあえず総量(t)の表示を前面に
たてています。
だけれど、わずか2頁の本文と、オンラインの付録、沢山ついて
いる注の論文を読んでみると、こういう質的変化、生態系構造の
脆弱化、不安定化、貧困化に注意を促していることがわかります。
水産庁/鯨研もこのEcopath with Ecosimというモデルを使って
日本近海の海洋生態系について研究発表をしているわけですから、
こういう視点から今年のIWC科学委員会報告を注意深く読み込んで
みましょう。
>●鯨が0になっても、他の魚資源の量にたいして影響を与えないんだろう?
>サイエンスの記事のキミの解釈だと。
この場合の「原理原則」というのは「公海自由の原則」とか、
公海の魚は「無主物」だから見つけた者が獲ってよいという、
前時代の「原理原則」ね。
地球上の資源や環境がバーチャルに無限大と仮定して産業活動
をやっても、それほど重大な問題は起こらないと一般的に考えてた
時代の「原理原則」です。
大馬力の船のエンジンで大量の魚の入った網を強引に引っ張ると、
漁網が木綿製だったから破けちゃったという時代w
それと「鯨が0になっても、他の魚資源の量にたいして影響を
与えない」というのはあんまり関係ないです。
まあでも
>だったら鯨は食料として随分便利な資源となる。他の資源・環境に
>影響を与えないんだからさ。
というところがどうしても言いたいらしいから答えておきます。
「鯨が0になっても、他の魚資源の量にたいして影響を与えない」
イコール「他の資源・環境に影響を与えない」にはならないです。
これはEcopath with Ecosimの特徴でね、サイエンス誌2月13日号
で紹介されてる「カリブ海域」、「北西アフリカ海域」のように
かなり広い領域で、資源種、生物種もおおまかに分類すると、
「魚資源の量」は変わらずに「資源・環境に影響」が出ていることが
見えにくくなってる場合があります。
たとえば霞ヶ浦や伊勢湾の例からわかるように、小型で大量発生する
生物種は激しいシーソーゲームを展開します。
今2歳ぐらいのミンククジラを調査捕鯨してる仙台湾では、
イカナゴとイサザアミにその他いくつかの群生魚類がからんで、
数年間ごとの大きな振幅が繰り返されていると考えられます。
こういう状態だと、とにかく北への回遊途中でとりあえず餌を
とるというミンククジラの場合、その年に大量発生してる餌種を
とにかく食うという選好性を示すようですね(2tのミンク鯨が1日に
食べる量は43.7-68.4kgぐらいですが。7tの鯨だと119.1−158.3kg)
何年か、何十年かという長い目で見ると、数年ごとの豊漁種の
大きな振幅を、鯨がいくらかでも平準化しているというふうに
見ることができます。
生態系の安定化作用ですね。「量を変えずに資源・環境に影響」
を与えていることになります。
この安定化機能が無くなると、振幅が激しくなって漁師も市場も
困るでしょう。ものによっては絶滅する生物種が出るかもしれません。
一般的に漁業で乱獲をやると、大きいもの、経済価値のあるもの
から減らされてゆき、漁獲量は変わらなくても市場価値の低いもの、
小さな生物種が多くなると言われています(ダニエル・ポーリーの
フィッシングダウン)。
マグロ―>イワシ―>イカ、というふうに、次第に「安い商品」
が漁獲の主力になるという図式です。総量(t)は変わらずにね。
サイエンス誌2月13日号はとりあえず総量(t)の表示を前面に
たてています。
だけれど、わずか2頁の本文と、オンラインの付録、沢山ついて
いる注の論文を読んでみると、こういう質的変化、生態系構造の
脆弱化、不安定化、貧困化に注意を促していることがわかります。
水産庁/鯨研もこのEcopath with Ecosimというモデルを使って
日本近海の海洋生態系について研究発表をしているわけですから、
こういう視点から今年のIWC科学委員会報告を注意深く読み込んで
みましょう。
これは メッセージ 33849 (sanba_3_sanba さん)への返信です.
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