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知床で観光と捕鯨の共存めぐり論争にTBS

投稿者: kujira77777 投稿日時: 2007/08/29 05:14 投稿番号: [20392 / 62227]
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3644423.html

  世界遺産の北海道の知床でクジラウォッチングを楽しむ観光船と捕鯨船が鉢合わせになりました。観光客の目の前で仕留められるクジラ。地元では観光と捕鯨の共存をめぐって議論が巻き起こっています。

  私たちがその状況に気づき現場に到着したのは、24日午前11時のことです。体長10メートルほどのツチクジラは、まさに息絶える寸前。この様子をホエールウォッチングの観光船が目の当たりにしました。

  「お客さんはびっくりしてたんでしょうね。我々含めてみんなびっくりしているから、正直言って。やっぱり生きている物はね、息絶えるまで見るわけで。でもこれも現実だしね」(観光船の船長)

  ツチクジラには、日本独自の捕獲枠が設けられています。決められた枠の中での捕獲は、それがこの知床の海であっても法律上、何の問題もありません。ただ、今回は観光船が発着する羅臼港からわずか10キロメートルあまりの沖合での出来事でした。観光船が普段、当たり前のように行き来している海域です。

  ほとんどの観光客は落ち着いていたものの、フランス人の観光客は「ちょっと気分が悪くなった」と話していたと言います。

  この知床の海で本格的なホエールウォッチングが始まったのは、去年からのことです。ですから、今回の出来事はお互いにとって初めての経験でした。北海道でもこの知床でしか見ることのできないマッコウクジラ。その迫力と美しさは世界遺産・知床の新たな観光資源として人気が高まっています。

  「捕まっている風景を見せに行くのも問題だろうし、また観光船の近くで捕まるのも(問題なのでは)。観光船は決められた航路の中でお客さんに見せているわけだから」(別の観光船の船長)

  観光船側が今回のことを冷静に受け止めているのに対し、過敏に反応したのは捕鯨船の側でした。観光船が危険な行為をしたと羅臼町に対し、強い抗議をしたのです。

  「危険ですよ。捕鯨砲でいわゆるクジラを撃つんですから。万が一でも人に当たれば重大な人身事故になりますよ」(水産会社の社長)

  「暴れてるクジラがウォッチング船なんかにぶつかったら、ああいうクルーザー型の観光船なんかひとたまりもないですし」(捕鯨船の船長)

  「距離はある程度保ってたし、あのクジラの状態でね、危険というのは私たちは感じないですね」(観光船の船長)

  世界遺産・知床の海でクジラを見る船とクジラをとる船の初めての接近遭遇。捕鯨船の船長が言った一言が実は本音のようです。

  「確かに残酷かもしれん。でも私たちは生活のためにやってるんです。私たちもクジラを殺すとことは他の人に見せたくないわけですよ」(捕鯨船の船長)

  抗議を受けた羅臼町は、「最初はお互いに認識の違いや行き違いはあったが、それぞれの立場は理解でき、今後は共存していきたい」と話しています。

(28日17:53)
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