『省エネ時代の家づくり』
投稿者: nisshouken5 投稿日時: 2008/11/06 20:13 投稿番号: [882 / 1194]
【書評】不満のない家が理想
著者は本書において「よい家」を「不満のない家」と定義する。「暑くなく、寒くなく、結露もカビも発生しない家が快適住宅である」とする(121頁)。長年生活していく住宅にではプラスを追い求めるのではなく、マイナスを避けることが重要になる。とかく美点ばかりをアピールしがちなマーケティング手法にも反省を迫るものである。
私が売買契約を取り消した東急不動産のマンションも都合の良い点ばかりを宣伝し、不都合な事実は説明しなかった。隣地建て替えを抗議しても東急不動産の課長(当時)は「隣地が新築の建物になれば綺麗になってよい」とプラスの面を無理やり探し出して正当化しようとした。不満のない家を目指す著者と、プラス面しか見ようとしない東急不動産では対照的である。どちらが消費者にとって好ましいかは言うまでもない。
本書は「あなたが居住性の高い家に住みたければ、今住んでいる家の不満に気づくことが何よりも大切である」とも説く(96頁)。不満をあげつらうことは減点主義としてネガティブに評価する傾向もあるが、物事のプラス面ばかり見て前向きに進むのでは進歩も改善もない。不満を直視することが家づくりに限らず全ての活動の第一歩になる。
これは メッセージ 1 (idensikumikaekiken さん)への返信です.
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