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東急不動産だまし売り裁判を三回読む

投稿者: tokyufubai 投稿日時: 2010/12/05 18:34 投稿番号: [1132 / 1194]
林田力『東急不動産だまし売り裁判   こうして勝った』(ロゴス社、2009年)は三回読むことを推奨する。一回目は本書をゆっくりと楽しむ貴重な時間である。本書は時間をかけて読むことを想定した書籍である。内容が豊富なため、ゆっくりと読むことにより、一行一行の意味を考えて理解する必要がある。筋の展開に気を奪われて時間をかけずに先を急ぎ、斜めに読み進めるならば、読者は林田力が登場人物と共に考える世界を共有できない危険がある。ゆっくり読むことにより、焦らずに著者の本心との対話が可能になり、林田力の意図を深く会得することができる。
二回目はテーマの論理と文体との壮大な作品構造に驚嘆する。ストーリーは緊密に組み立てられており、次がどうなるか、どのような反応を原告が示すのか夢中になる。そして三回目には消費者が東急不動産に勝訴して売買代金を取り戻した東急不動産だまし売り裁判の深い意義を究明する。本書には読者の気に入るところが少なくない筈である。作品全体に崇高な香気が満ち、驚嘆すべき作品である。
『東急不動産だまし売り裁判』の緊迫感のある展開では写実の成果を楽しむことができる。冷静で感情を抑制した写実に徹し、物自体を文章に浮き彫りにする。そこにはファンタジーではなく、事実の重さに徹する写実の精神が存在する。それが『東急不動産だまし売り裁判』の一語一語に形をとって表現されている。それが事実の重みを言葉の重みで物語る作品に結実している。
林田力の写実の精神はタイトルの『東急不動産だまし売り裁判』が示すとおり、固有名詞を大切にし、必要な時に的確に表現して、事物の本質をより鮮明に際立たせている。一方で『東急不動産だまし売り裁判』では「原告代理人」「裁判官」など普通名詞で表現することで実名よりも役回りを重視する箇所もある。これについては奇妙な人間の構図と冷たく批判する評論家も存在するが、東急不動産だまし売り裁判を描くという構想から外れまいとした結果である。
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