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拉致可能性濃厚−娘待ち続け27年母逝く

投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2003/12/09 05:54 投稿番号: [95153 / 232612]
北の拉致可能性濃厚」国広富子さん   娘待ち続け27年母逝く

「帰ってくるまで頑張る」思いは届かず


  「北朝鮮に拉致された可能性が濃厚」と調査団体から特定された娘を待ち続けた山口県宇部市の久保保子さんが六日、七十六歳で亡くなった。

  長女の国広富子さん=当時(二四)=が保子さんの頼みで、自宅近くの店にたばこを買いに行ったまま消息を絶ったのが、昭和五十一(一九七六)年八月。以来二十七年余、娘を待ち続けた保子さんの後半生だった。

  亡くなった翌日から寒さが本格化した宇部市内。八日午前十一時から曇り空の下で営まれた葬儀は、近親者のみのささやかな見送りだった。

  「『私がたばこを買わせにやったせい。悔やんでも悔やみきれない』と、姉(富子さん)の失踪(しっそう)で自分を責め続けていた」と、娘の辻口文子さん(三八)は、母親の毎日をこう振り返る。

  目撃談など新たな情報はまったくないが、特定失踪者問題調査会では、(1)富子さんと同じく「看護婦」という職業の人の失踪例が多い(2)宇部は北朝鮮の工作船の上陸ポイント−などの理由から、拉致濃厚とみる。

  北朝鮮が昨秋、日本人の拉致を認めただけに、「特に去年から『解決を早く、早く』と言っていた。それだけに、母も無念だったろう」と辻口さんの妹、津森美樹さん(三六)もいう。

  「政府もマスコミもやっと動きだしたのに…」。こうした思いは、政府が認定した拉致被害者の家族も、未認定失踪者の家族も同じ。残された者に待ち続ける意志が固くとも、解決が長引けば関係者は齢(よわい)を重ね、寿命をすり減らしていく。そこに生まれる焦燥感は、肉親にしか分からない。

  葬儀で配られた「会葬御礼」には、富子さんの弟で喪主の国広文彦さん(四九)の隣に「国広富子」の名前が印刷された。「富子は生きている」−。保子さんはじめ肉親の思いの表れだ。

  保子さんの最期の言葉は「がんばるから。富子が帰って来るまでは」だったという。(菊池一郎)(12/09)

http://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_13_1.htm
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