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神経とがらせる「北」政権中枢

投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2003/10/11 04:13 投稿番号: [89789 / 232612]
神経とがらせる「北」政権中枢   脱北・亡命「米が誘導」   きょう創党記念日

金総書記の動静注目


  【ソウル=久保田るり子】北朝鮮は十日、朝鮮労働党の五十八回目の創建記念日を迎えるが、金正日総書記の動静が九月九日の建国記念日以来、約一カ月にわたって伝えられておらず各方面の関心を集めている。一方、北朝鮮の国内行事や対外政策に異変の兆しはみえないが、政権中枢は最近、米国など関係国が脱北やエリート層の亡命を“誘導”していることに、極めて神経をとがらせていることがわかった。

  北朝鮮は元来、朝鮮労働党の「主体思想」による統治だったが、金正日総書記の時代に入って「強盛大国」がスローガンとなり、軍がすべてに優先する「先軍思想」で支配されている。核開発が筆頭となる軍事路線は強化の一途にあり、朝鮮労働党は統治機構として現存するものの形骸(けいがい)化が伝えられて久しい。

  党記念日では二〇〇〇年の五十五周年で金正日総書記が出席した閲兵式とパレードが行われている。今年は節目の年ではないため行事は地味になりそうだが、注目は金正日総書記の動静の方だ。

  今月二、三の両日、ロシア沿海州のダリキン知事が金総書記の招きで訪朝したが、金総書記は会見しなかった。また先月下旬の呉邦国・中国全人代常務委員長の訪朝も「金総書記の多忙」を理由に無期延期されている。関係筋は「一カ月以上の動静が伝えられないことはこの六年間で三度目。金総書記が長期に姿を見せないことは珍しくない」としているが、このところ金総書記自身の病気説、夫人の事故説などが出ている。

  一方、朝鮮半島筋によると、北朝鮮の政権中枢は周辺国や関係国が“誘導”する幹部の亡命や脱北者の増加に神経をとがらせているという。

  十月末に米国の非政府組織(NGO)の招きで黄長●・朝鮮労働党元書記が渡米し、米議会などで証言する予定だが、亡命者のなかで最も為政者に近く、金正日総書記の教育係まで務めた黄氏の米国での発言に北朝鮮は警戒感を強めているという。「黄氏の訪米は、北の核心エリートに、金総書記を見限って亡命するよう勧誘する米国のもうひとつの対北政策」(米外交関係者)だからだ。

  北朝鮮は、米議会が北朝鮮からの脱北者の受け入れについて法整備の動きを始めた今夏、「脱北者はならず者の犯罪者で人間のクズ」としたうえで「クズを集めて『人権』や『難民』などというのは共和国のイメージを曇らせる謀略」(七月十四日、朝鮮中央通信)などと表明して危機感をあらわにした。

  また、最近では「米帝はわが方の幹部の思想動向や物質生活をあらゆるチャンネルで把握しようと血眼になって、わいろで買収しようとしている」(九月十九日付、労働新聞)と論評し幹部亡命への警戒を強めている。

  北朝鮮のこうした反応は、核問題をめぐる国際包囲網と同時に水面下のさまざまなレベルで攻防が激化している証左でもある。脱北者の動向に詳しいドイツ人医師、フォラツェン氏は最近の韓国紙とのインタビューで、「現在の情勢は(ベルリンの壁崩壊前の)昔の東ドイツをほうふつとさせるものがある」と述べている。
●=火ヘンに華(10/10)

http://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_3_1.htm
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