経済制裁で家族奪還を 蓮池透
投稿者: sa_bo_ten_02 投稿日時: 2003/09/09 11:10 投稿番号: [85858 / 232612]
経済制裁で家族奪還を
蓮池透
投稿者 trycomp 投稿日時 2003-9-8 15:39:57 (176 ヒット)
弟の薫たち五人が帰国後、小泉首相に面会した時、首相は、「二十四年間、よく頑張った」と声をかけたという。「希望を捨てるな」とも言ったという。弟はその後、私に「あの時、『総理、我々は何に希望をもてばいいんですか』って聞きたかったなあ」と漏らした。私が「そう言えばよかったじゃないか」と言うと、弟は「それは言えないだろう。日本政府を信じて、日本で子供を待つと言ったのだから、その日本の指導者を批判したら終わりじゃないか」と反論した。
薫たちは、日本政府を信頼した。もし、小泉批判をしようものなら、自分たちが決断した理屈が崩れてしまう訳だ。本音では日本政府が頼りないと思っているだろう。拉致されて二十四年間もほったらかされ、自分たちの存在を無視されてきたのだから。「拉致されて三年ですべてをあきらめた」と彼ら自身も言っていた。だが、だからといって、日本政府はあてにならないと言う訳にはいかない。
政府を頼るとしか言えない。
自分たちを長い間無視してきた政府に対し、この期に及んでもなお「政府を信頼する」という気持ちに、涙が出る。政府はこれをどう受け止めているのだろう
か。彼らには、どうすればいいのか、いま方法がない。
この一年、我々には日本の戦略、戦術、政策が伝わってこない。とりあえず五人は帰ってきたが、その家族が八人いて、新たな被害者もいることがわかったというのに、その邦人を救出しようという強い意志が政府にあるのかもわからな
い。
外相は、日朝平壌宣言にのっとって対話でやるという。だが、そんなことをこれまで何回やってきたのだろうか。対話の席に着かせれば問題は解決するといいながら、そのためにコメを大量に送ってきた。だが、対話で話がつく相手ではな
い。
「対話と圧力」と言っても、対話だけでは、北は理不尽な理屈をつけてかわしてしまう。これからは圧力しかない。一番望ましいのは、他の四か国と一緒になって北朝鮮に圧力を加えることだ。それが現実的には難しいなら、日米協調で解決を迫ってほしい。我々は経済制裁をしてほしいと言っている。
だが、政府は経済制裁をしようとしない。なぜかと尋ねた。すると、「あなた方の家族に危嘗が及ぶおそれがあるので得策ではない」という。家族側が政府に
「そんなことをしたら身内に何が起きるかわからないから考え直してほしい」と
いうのが普通だろうが、我々は自分たちでリスクも負うから経済制裁してほしい
といっているのだ。
北の核開発は国際社会の脅威である。だが、拉致も、国際社会の脅威という点では核開発と同等の重みがある。政府は毅然とした姿勢で臨んでほしい。
心配なのは、これから自民党総裁選、内閣改造、解散総選挙と続いて、政治的な空白期間が生まれることだ。北朝鮮外交の中で拉致問題が葬られてしまえば、
我々はまたゼロから出発しなければならなくなる。
読売新聞9月8日朝刊
「主張 提言」小泉訪朝1年 より
電脳補完禄より
http://nyt.trycomp.com:8080/modules/news/article.php?storyid=965
投稿者 trycomp 投稿日時 2003-9-8 15:39:57 (176 ヒット)
弟の薫たち五人が帰国後、小泉首相に面会した時、首相は、「二十四年間、よく頑張った」と声をかけたという。「希望を捨てるな」とも言ったという。弟はその後、私に「あの時、『総理、我々は何に希望をもてばいいんですか』って聞きたかったなあ」と漏らした。私が「そう言えばよかったじゃないか」と言うと、弟は「それは言えないだろう。日本政府を信じて、日本で子供を待つと言ったのだから、その日本の指導者を批判したら終わりじゃないか」と反論した。
薫たちは、日本政府を信頼した。もし、小泉批判をしようものなら、自分たちが決断した理屈が崩れてしまう訳だ。本音では日本政府が頼りないと思っているだろう。拉致されて二十四年間もほったらかされ、自分たちの存在を無視されてきたのだから。「拉致されて三年ですべてをあきらめた」と彼ら自身も言っていた。だが、だからといって、日本政府はあてにならないと言う訳にはいかない。
政府を頼るとしか言えない。
自分たちを長い間無視してきた政府に対し、この期に及んでもなお「政府を信頼する」という気持ちに、涙が出る。政府はこれをどう受け止めているのだろう
か。彼らには、どうすればいいのか、いま方法がない。
この一年、我々には日本の戦略、戦術、政策が伝わってこない。とりあえず五人は帰ってきたが、その家族が八人いて、新たな被害者もいることがわかったというのに、その邦人を救出しようという強い意志が政府にあるのかもわからな
い。
外相は、日朝平壌宣言にのっとって対話でやるという。だが、そんなことをこれまで何回やってきたのだろうか。対話の席に着かせれば問題は解決するといいながら、そのためにコメを大量に送ってきた。だが、対話で話がつく相手ではな
い。
「対話と圧力」と言っても、対話だけでは、北は理不尽な理屈をつけてかわしてしまう。これからは圧力しかない。一番望ましいのは、他の四か国と一緒になって北朝鮮に圧力を加えることだ。それが現実的には難しいなら、日米協調で解決を迫ってほしい。我々は経済制裁をしてほしいと言っている。
だが、政府は経済制裁をしようとしない。なぜかと尋ねた。すると、「あなた方の家族に危嘗が及ぶおそれがあるので得策ではない」という。家族側が政府に
「そんなことをしたら身内に何が起きるかわからないから考え直してほしい」と
いうのが普通だろうが、我々は自分たちでリスクも負うから経済制裁してほしい
といっているのだ。
北の核開発は国際社会の脅威である。だが、拉致も、国際社会の脅威という点では核開発と同等の重みがある。政府は毅然とした姿勢で臨んでほしい。
心配なのは、これから自民党総裁選、内閣改造、解散総選挙と続いて、政治的な空白期間が生まれることだ。北朝鮮外交の中で拉致問題が葬られてしまえば、
我々はまたゼロから出発しなければならなくなる。
読売新聞9月8日朝刊
「主張 提言」小泉訪朝1年 より
電脳補完禄より
http://nyt.trycomp.com:8080/modules/news/article.php?storyid=965
これは メッセージ 85857 (sa_bo_ten_02 さん)への返信です.