蒼いことばの絆 特別増刊号
投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2003/08/19 23:57 投稿番号: [82952 / 232612]
良い本は回し読みしましょう。
『家族』日本人の物語を読む / 勝谷誠彦
************************************************************************
本稿を書こうとした時に飛び込んできたニュースのために、私は執筆を一日待
った。北朝鮮が拉致被害者5人の家族を返す意向を伝えてきたと韓国の新聞が報
じたのである。同時にNGOと称する男も平壌から新たな情報を持ち帰ってきた
。明らかに、北朝鮮はまたも揺さぶりをかけてきたのである。しかし「家族会」
の人々は動じなかった。いつものように一枚岩となって卑劣な策動を拒絶した。
「家族会」そのものがひとつの『家族』である。だからこそここまでやってこら
れたのだ??。まさにこの本が訴えていることを目の当たりにして、私は再びこう
して原稿を綴っている。書こうとしていた内容にいささかの間違いもなかったと
いうことを再確認して。
本書は、戦後半世紀の日本人そのものの物語である。北朝鮮に身内を拉致され
たいくつかの家族を描くことは、はからずも私たちがここ半世紀にどうやって国
を作り上げ、そして滅ぼしてきたかを叙述することになった。
拉致被害者の親や年長の兄弟たちの多くは昭和初期に生まれている。戦後の混
乱期に父として母として兄として一家を支え、働きに働いて子供たちに教育を与
えてきた。
拉致される直前、帰省した蓮池薫さんは父の秀量さんに将来は弁護士になりた
いとの意志を伝える。父は言った<「お前がそう思うなら田畑売ってでも夢は叶
えてやる。だからお前も頑張れ」>。自分の代よりも子供には少しでもいい社会
を。少しでもいい日本を。国民みんながそう思って血の滲むような努力をしてい
た時代であった。その果実がまさに実ろうという直前に、卑劣な独裁者は手折り
持ち去ったのである。
子供たちも与えられるばかりではなかった。スペイン留学中に拉致された松木
薫さんはコツコツと勉強する人だった。ある時帰省した彼は母に「はいお菓子」
と箱を差し出す。<あら、うれしいとスナヨが蓋を開けると、中にはお札が詰ま
っていた。母親が渡していた小遣いだ。(中略)「こんな出来すぎた子を生んだ
覚えはないよ」。スナヨはそう言いながら感激して涙をためていた>。
ごく真っ当な勤勉で誠実な人々が人生を断ち切られ離別を強いられる。そのよ
うな事態を許さずに彼らを守るのが国家であり政治家ではないのか。先ほど私は
国を「滅ぼしてきた」と書いた。『家族』は、霞が関と永田町に巣くう外道がい
かに本当に守るべきものに背を向け、国を売り渡してきたかを戦慄すべき筆致で
綴っている。浜本雄幸は血を吐くように言った。<「一般庶民はみんな毎日食う
ために命がけで仕事をやっています。一国の総理が政治生命をかけていない。命
がけではないとはいったいどういうことやッ」>
折しも夏休みである。親であるあなたは襟をひっつかんででも子供に『家族』
を読ませたまえ。何を大切にし何と闘うべきかをこの本は教えてくれる。そして
あなた自身、来るべき総選挙の前に、今一度読み返したまえ。
http://www.blue-in-blue.com/
『家族』日本人の物語を読む / 勝谷誠彦
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本稿を書こうとした時に飛び込んできたニュースのために、私は執筆を一日待
った。北朝鮮が拉致被害者5人の家族を返す意向を伝えてきたと韓国の新聞が報
じたのである。同時にNGOと称する男も平壌から新たな情報を持ち帰ってきた
。明らかに、北朝鮮はまたも揺さぶりをかけてきたのである。しかし「家族会」
の人々は動じなかった。いつものように一枚岩となって卑劣な策動を拒絶した。
「家族会」そのものがひとつの『家族』である。だからこそここまでやってこら
れたのだ??。まさにこの本が訴えていることを目の当たりにして、私は再びこう
して原稿を綴っている。書こうとしていた内容にいささかの間違いもなかったと
いうことを再確認して。
本書は、戦後半世紀の日本人そのものの物語である。北朝鮮に身内を拉致され
たいくつかの家族を描くことは、はからずも私たちがここ半世紀にどうやって国
を作り上げ、そして滅ぼしてきたかを叙述することになった。
拉致被害者の親や年長の兄弟たちの多くは昭和初期に生まれている。戦後の混
乱期に父として母として兄として一家を支え、働きに働いて子供たちに教育を与
えてきた。
拉致される直前、帰省した蓮池薫さんは父の秀量さんに将来は弁護士になりた
いとの意志を伝える。父は言った<「お前がそう思うなら田畑売ってでも夢は叶
えてやる。だからお前も頑張れ」>。自分の代よりも子供には少しでもいい社会
を。少しでもいい日本を。国民みんながそう思って血の滲むような努力をしてい
た時代であった。その果実がまさに実ろうという直前に、卑劣な独裁者は手折り
持ち去ったのである。
子供たちも与えられるばかりではなかった。スペイン留学中に拉致された松木
薫さんはコツコツと勉強する人だった。ある時帰省した彼は母に「はいお菓子」
と箱を差し出す。<あら、うれしいとスナヨが蓋を開けると、中にはお札が詰ま
っていた。母親が渡していた小遣いだ。(中略)「こんな出来すぎた子を生んだ
覚えはないよ」。スナヨはそう言いながら感激して涙をためていた>。
ごく真っ当な勤勉で誠実な人々が人生を断ち切られ離別を強いられる。そのよ
うな事態を許さずに彼らを守るのが国家であり政治家ではないのか。先ほど私は
国を「滅ぼしてきた」と書いた。『家族』は、霞が関と永田町に巣くう外道がい
かに本当に守るべきものに背を向け、国を売り渡してきたかを戦慄すべき筆致で
綴っている。浜本雄幸は血を吐くように言った。<「一般庶民はみんな毎日食う
ために命がけで仕事をやっています。一国の総理が政治生命をかけていない。命
がけではないとはいったいどういうことやッ」>
折しも夏休みである。親であるあなたは襟をひっつかんででも子供に『家族』
を読ませたまえ。何を大切にし何と闘うべきかをこの本は教えてくれる。そして
あなた自身、来るべき総選挙の前に、今一度読み返したまえ。
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これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.