両班と共産主義
投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2003/07/20 18:32 投稿番号: [79117 / 232612]
たまたま手元に伊学準(ユン・ハクジュン)「オンドル夜話―現代両班考−」(中公新書:1983)があります。
全体は自らの経験に照らした、エッセーなのですが。
著者は韓国出身で朝鮮戦の時に日本に逃げてきたとなっていますが、朝鮮総連傘下の某団体の常任活動を行っていたとなっています。
この著作時は、(ここから抜け出てらしく)早稲田大講師ですが、こういう経歴もあってか、ちょっとおもしろいことを書いています。
共産主義者にしても、出自とか両班意識みたいなものは抜きがたいようです。
特に最後の章は、「両班と共産主義」で、以下はその要点です。
① 両班は定義いかんで、3%でも30%にもなること。
② 在日朝鮮人は、自称99%が両班であること。
→虐げられた、貧農・賤民階級こそが革命を推進する原動力であり、核として出身成分が最も重視され優良されるはずの共産主義集団の中でも、われこそが賤民階級の出だと名乗り出る者には会わなかった。
③ 総連の大幹部でも両班のことはよく話題になる。
④ ある在日 が北朝鮮を訪問し、金日成将軍に
「ところで首領様は(本貫が)どこの金氏であられますか」
金日成「私の本願は朝鮮です。朝鮮金氏ですよ」
(金日成が金海金氏の出身と言うことで、北朝鮮の学者を動員して調査したとのこと。結果はこの本にはでていない。)
⑤「千方池蓄馬骨皮」の言葉があり、この七字を姓にした族は賤民の最たるものであるとのこと。(ただし蓄氏、骨氏は実際にないとのこと)
(一種のゴロ合わせで、根拠なしとのこと)
⑥ 戦前の朝鮮における社会主義・共産主義運動の担い手がことごとく時のエリート、両班家庭の子弟である。
(そりゃそうでしょうね−日本だって昔は)。
⑦ 北朝鮮は戦前の共産主義運動をすべて否定、何故なら活動家の出身成分が悪いことも一因。
⑧ 北は地上の楽園のはずだが、総連の多くの活動家はそう考えなかった。
→活動家たちの間では、祖国へ送りこまれることは、あたかもラーゲリ行きのように考えていた。
これは メッセージ 79070 (rachi_yamero さん)への返信です.
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