独裁者の自滅への道
投稿者: masa4618 投稿日時: 2003/04/26 23:50 投稿番号: [64922 / 232612]
原子爆弾が完成する前に、この恐るべき兵器が人類の歴史を変えてしまうことを予言したのはデンマークの物理学者ボーアだった。しかし米国のロスアラモスに集まった科学者たちは開発を続け、核兵器を完成させた。
彼らを駆り立てたのはナチスが先に原爆を完成させたら、ヒトラーがそれを手にしたらどうなるかという恐怖からだったといわれる。少なくとも開発の初期はそうだったろう。科学者としての良心に言い聞かせるための口実という面もあったかもしれない。それほど恐ろしい兵器を開発しているという自覚が科学者にはあった。
北朝鮮の核兵器保有表明の報に、そのころの切迫感を思い浮かべた。無法な独裁者が原爆を手にしたらどうなるか。ヒトラーなら躊躇(ちゅうちょ)なく使ったのではないか。脅威は切実だった。
いまの事態も、追いつめられた独裁国家が核兵器を保有したらどうなるか、という不気味さはある。しかし、譲歩を引き出すためにぎりぎりの外交カードとして持ち出したのではないかという見方が強い。
ブッシュ米大統領は「いつもの恐喝ゲームに逆戻りした」と語ったそうだ。ゲームだとしたら確かに賢明なやり方ではない。たいした手札もないし、懐も寒いのに強気でチップを積んで勝負をするポーカーのようなものだ。相手が弱気になるのをねらっての脅しだが、米国相手ではとてもうまくいくとは思えない。
もし実際に核兵器を使うことを考えているとしたら、自滅への道でしかないことは自明だろう。国際社会への無謀な挑戦であることは、いうまでもない。
http://www.asahi.com/paper/column.html
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今日の天声人語はいいコラムだと思います。
これは メッセージ 64921 (cfx789 さん)への返信です.
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