なんでもかんでも最後は米国批判(産経妙)
投稿者: toshiki0217 投稿日時: 2003/04/24 23:43 投稿番号: [64566 / 232612]
イラク戦争の映像で最も衝撃的な情景はなんだったか、テレビ局がアンケートをとっていた。多くの人が挙げていたのは、サダム・フセイン像が引き倒された場面と並んで、バグダッドの博物館から文明の遺産が略奪された光景だった。
▼そうだろう。イラクは世界最古のメソポタミア文明が花咲いた歴史の地である。その地の博物館が破壊され、文明の遺産十数万点が根こそぎ運び去られた。衝撃的だったのは、略奪の主が恐怖政治から解放されたはずのイラク市民だったことだろう。
▼古代中国の善悪観では、孟子が性善説を、荀子(じゅんし)が性悪説を唱えた。孟子は人間の本性を仁義礼智の四徳とし、仁を第一にあてた。荀子は人間の本性には良心と放心という相反する二つの傾向があり、精神を引きしめないと放心に向かってしまうと戒めた。
▼物事を平和か戦争かというごとく単純な二分論に短絡できないのと同じく、人間の本性を善か悪かの観念論で分けるには無理がある。善にもなるし悪にもなるのが人間の本性というものだろう。バグダッド市民の文化財略奪も、抑圧から解放された報復の暴走とも、貧しさゆえの悲しい蛮行とも見ることができた。
▼しかし博物館の展示品はイラクの国の宝であり、民族の心の誇りのはずである。そのかけがえのない自らの歴史遺産に乱暴狼藉(ろうぜき)を働く民族とは、なんなのか。その行為は、少なくとも民族に対する信頼をずたずたにしたというほかない。
▼滑稽(こっけい)なのは、この遺産略奪の横行まで米国の責任にするリポーターたちである。米兵の博物館警備が甘かったという理屈で、なんでもかんでも最後は米国批判に結びつける。それでいっぱしのジャーナリストのつもりらしい。そうか、性悪説のわけがわかった。
産経は、数少ないまともなメディアかな??
これは メッセージ 64562 (vaio6255 さん)への返信です.
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