小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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言葉の持つ力

投稿者: aihmda71 投稿日時: 2003/04/22 09:54 投稿番号: [64251 / 232612]
熊本日日新聞 (2003年4月18日)より

  新生面   曽我ひとみさん

  言葉の持つ力、というものについて感じさせられることがあった。帰国して半年を
迎えた拉致被害者の曽我ひとみさん(43)の手記を読んだ時だ▼「日本に帰りたくて、
泣いて泣いて涙がかれるまで泣きました。帰れないなら死んだ方がいいと何度も
思いこんだものの、弱虫の私には死ぬことはできませんでした」「私、何もわるい事なんか
していません。なのになぜなんだろう。こんなつらい思いをして生きていかなければ
ならないのですか?」▼「私の二つの家族。おとうさんとおかあさんと妹の一つの家族。
むこうにいる夫と私と娘二人の家族。二つの家族をばらばらにしたのはだれですか?
ばらばらになった家族をまた一緒にしてくれるのはだれですか?それはいつですか?」
▼曽我さんの言葉は、問題の核心を真っすぐに問い掛けている。手記に対する「回答」を
記者から聞かれた川口順子外相は「いろんな複合的な力だろう。それが歴史ということだ」
と答えたというが、何と力のない言葉だろうと思う。曽我さんの言葉には必死さがあり、
外相の言葉はその対極にある▼朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)をめぐる情勢が
動き始めたようだ。米国、北朝鮮、中国の局長級会談が二十三日から北京で始まる。
国連人権委員会も拉致問題の全面解決を求める決議を採択した。冷え込んだ日朝間に、
新しい春の風を吹かせることができるかどうか▼仕切り直しとも言えるような展開の中で、
曽我さんの虚飾のない言葉を、深いところで受け止めるのがまずは、政治と政治家の
役割だろうと思う。そのことは、国民もまた同じだ。
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