共同通信から
投稿者: ahoahoahocha6 投稿日時: 2003/04/15 23:21 投稿番号: [63173 / 232612]
■共同通信の日刊「コリア・ファイル」より抜粋、転載しています。
■再会夢見る被害者家族:関心低い韓国人拉致問題
今年9月に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記が、小泉純一郎首相との首脳会談で日本人拉致の事実を認め、謝罪したことは、韓国にも衝撃を与えた。10月には被害者5人が日本帰国を果たし、韓国内でも普段は光が当たらない韓国人拉致問題が注目され、メディアも大きく扱った。しかし、国民の関心はすぐに冷め、今ではすっかり忘れ去られた感じだ。
韓国政府も南北対話を通じ、北朝鮮に拉致問題への前向き対応を求めている。ところが、北側の反応はいまひとつ。北朝鮮が日本人拉致を認めたのは巨額の経済協力を狙って「切り札」を切ったからで、任期が残りわずかとなり、大きな支援も難しい金大中政権とは状況が違う。それでも、肉親との再会だけを願う被害者家族たちの姿を見ると、心が痛む。
韓国で家族たちが表だって行動するようになったのは、ほんの2、3年前からだ。1987年に漁船員の父を連れ去られた崔祐英さん(32)の力が大きかった。「3年半前に母と日本を訪ね、横田めぐみさんの両親らに会った。希望を捨てず努力しているのを見て勇気がわいた」と言う。
さっそく、同じ境遇の人々を集め「これも日本で教わった」と、肉親の写真や名前、スローガンを張り付けたプラカードをつくり、ソウルで南北間の当局者協議や行事があるたびに会場周辺でアピールをした。今年初めには韓国政府が問題解決に十分な努力をしなかったとして、損害賠償訴訟を起こし、政府高官への抗議や要請行動も繰り返す。
「母は小さな食堂をやって頑張ってきた。生活に追われ、私たちの活動に参加できない人もいる。みんな苦労している」。静かな語り口だが、「父親に会いたい」という必死の思いが伝わってくる。
韓国では、拉致問題が国民的関心事ではない。拉致被害者は拿捕(だほ)抑留された漁船員を中心に486人。このほか、朝鮮戦争中に北朝鮮の捕虜となった韓国軍元兵士や、連れ去られた市民も計約2万6千人に達するというのに、南北合わせて千万人とされる離散家族問題の陰に隠れ、国民の怒りが爆発することもなかった。
一方、金大統領の努力が実を結び、南北首脳会談後に5回行われた離散家族再会の中で、一部の拉致被害者家族が肉親と感激の対面を果たす成果を生んだ。
韓国は大統領選が迫り、金政権の包容(太陽)政策を引き継ぐ与党候補と、北朝鮮に厳しい姿勢を貫く野党候補による事実上の一騎打ちで激戦だ。どちらが当選しても問題を一気に解決するのは難しいだろうが、「家族と一緒に暮らしたい」という崔さんたちの願いを忘れず、力を尽くしてほしいと思う。
(ソウル、共同)
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■再会夢見る被害者家族:関心低い韓国人拉致問題
今年9月に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記が、小泉純一郎首相との首脳会談で日本人拉致の事実を認め、謝罪したことは、韓国にも衝撃を与えた。10月には被害者5人が日本帰国を果たし、韓国内でも普段は光が当たらない韓国人拉致問題が注目され、メディアも大きく扱った。しかし、国民の関心はすぐに冷め、今ではすっかり忘れ去られた感じだ。
韓国政府も南北対話を通じ、北朝鮮に拉致問題への前向き対応を求めている。ところが、北側の反応はいまひとつ。北朝鮮が日本人拉致を認めたのは巨額の経済協力を狙って「切り札」を切ったからで、任期が残りわずかとなり、大きな支援も難しい金大中政権とは状況が違う。それでも、肉親との再会だけを願う被害者家族たちの姿を見ると、心が痛む。
韓国で家族たちが表だって行動するようになったのは、ほんの2、3年前からだ。1987年に漁船員の父を連れ去られた崔祐英さん(32)の力が大きかった。「3年半前に母と日本を訪ね、横田めぐみさんの両親らに会った。希望を捨てず努力しているのを見て勇気がわいた」と言う。
さっそく、同じ境遇の人々を集め「これも日本で教わった」と、肉親の写真や名前、スローガンを張り付けたプラカードをつくり、ソウルで南北間の当局者協議や行事があるたびに会場周辺でアピールをした。今年初めには韓国政府が問題解決に十分な努力をしなかったとして、損害賠償訴訟を起こし、政府高官への抗議や要請行動も繰り返す。
「母は小さな食堂をやって頑張ってきた。生活に追われ、私たちの活動に参加できない人もいる。みんな苦労している」。静かな語り口だが、「父親に会いたい」という必死の思いが伝わってくる。
韓国では、拉致問題が国民的関心事ではない。拉致被害者は拿捕(だほ)抑留された漁船員を中心に486人。このほか、朝鮮戦争中に北朝鮮の捕虜となった韓国軍元兵士や、連れ去られた市民も計約2万6千人に達するというのに、南北合わせて千万人とされる離散家族問題の陰に隠れ、国民の怒りが爆発することもなかった。
一方、金大統領の努力が実を結び、南北首脳会談後に5回行われた離散家族再会の中で、一部の拉致被害者家族が肉親と感激の対面を果たす成果を生んだ。
韓国は大統領選が迫り、金政権の包容(太陽)政策を引き継ぐ与党候補と、北朝鮮に厳しい姿勢を貫く野党候補による事実上の一騎打ちで激戦だ。どちらが当選しても問題を一気に解決するのは難しいだろうが、「家族と一緒に暮らしたい」という崔さんたちの願いを忘れず、力を尽くしてほしいと思う。
(ソウル、共同)
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これは メッセージ 63170 (toshiki0217 さん)への返信です.