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大量破壊兵器は温存か?

投稿者: ahoahoahocha6 投稿日時: 2003/03/23 22:01 投稿番号: [58088 / 232612]
まだ使われぬ大量破壊兵器、切り札にイラク温存?

  【ワシントン=伊藤俊行】イラク軍は23日までの戦闘で、保有が疑われる中距離弾道ミサイルや生物化学兵器を使用していない。切り札として温存しているのか、23日までの空爆で脅威が除去されたのか――米軍も評価を慎重に見極めている。

  米側が最も警戒するのは、イラクが湾岸戦争でイスラエルに向けて撃った射程600キロのスカッド・ミサイル「アル・フセイン」。米軍はなお相当数が残っていると見ているが、現段階では使われていない。フランクス米中央軍司令官は記者会見で、「2ダース以上のスカッド発射装置が不明だ」と語り、米軍として正確な情報を持っていないとの認識を示した。

  イラクがミサイルを使ったのは、20、21の両日。クウェートの米軍キャンプなどに向けて6発、発射した。このうち数発は、当初、中距離弾道ミサイルのスカッドではないかと見られていたが、米統合参謀本部のマクリスタル作戦副部長は22日、「スカッドは発射されていない」と明言した。イラクは22日にもミサイルを発射したが、スカッドかどうかは不明だ。

  現地報道やワシントンの情報筋によると、最初の6発のうち、2発は射程100キロのアバビル100と見られ、いずれも米軍の迎撃システム「パトリオット」で撃ち落とされた。

  クウェート軍のパトリオットが迎撃した別のミサイルについては「アル・ファタハ」との見方がある。国連査察団がアッサムード2とともに、「射程150キロ・メートル以上の実験を行った」と疑っているミサイルだ。国連安保理決議では、射程150キロ以上のミサイル保有は禁止されている。

  残り3発はパトリオットで迎撃できず、砂漠やペルシャ湾に着弾した。これらは、旧ソ連製の巡航ミサイル「シアサッカー」(射程95キロ)や中国製の「シルクワーム」(同85キロ)と見られ、いずれも地対艦ミサイルを地対地で使用しており、米軍などが弾道ミサイルへの警戒を強める中、それとは異なる低い軌道のミサイルで探知を遅らせたとの見方もある。

  もう1つの警戒材料は、大量破壊兵器。国連査察団報告でも、リシン、サリンなど生物化学兵器の保有疑惑が依然指摘されていた。各種報道によると、米軍は、イラクの国内に約300か所の隠匿場所があると疑っており、イラク時間で21日夜から始まった大規模空爆でも、主要標的になっているはずだ。

  これらが首都の市街戦用に温存されている可能性もあるが、ミサイルの弾頭に生物化学兵器を搭載する危険も残っている。ケイトー研究所のチャールズ・ペーニャ防衛政策研究部長は、「サダムが自国の無防備な市民やクルド人に向けて使う恐れは残る」と指摘する。(読売新聞)
[3月23日21時18分更新]
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