小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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脱北日本人――44年間翻弄され続けて

投稿者: masa4618 投稿日時: 2003/01/31 21:34 投稿番号: [46054 / 232612]
■脱北日本人――44年間翻弄され続けて


  一人の日本人女性が帰国した。在日朝鮮人の夫とともに新潟港から北朝鮮に渡って44年。北朝鮮への帰国事業の第1陣に加わった彼女は64歳になった。
  日本が高度成長の道をひた走り、経済大国となった今日までの長い歳月を、彼女は北朝鮮で必死に生き抜いてきた。

  夫は政治犯として連行された。自分は中朝国境に追いやられ、トウモロコシの粉を主食に重労働に耐える日々。裸電球一つ、水道もない暮らしだったと語っている。

  脱北した韓国人の手配で中国に逃れたのは2カ月前だ。

  北朝鮮での生活の厳しさ、逃避行の痛ましさを思う。拉致被害者とは違い、みずからよかれと思って北朝鮮に渡ったとはいえ、半生を国家によって翻弄(ほんろう)された。その意味では、被害者といえるだろう。

  59年から84年にかけて続いた帰国事業で、日本人妻だけで約1800人が北朝鮮に渡った。その多くは消息がわからない。

  日朝合意に基づき、97年から00年まで計3次、43人の日本人妻たちが一時帰国したことは記憶に新しい。それなりに恵まれた境遇を感じさせる人たちだった。

  その陰で、惨めな暮らしを強いられた多くの日本人妻がいることを、今回の出来事は雄弁に物語っている。

  日本政府が手をこまぬいていたわけではない。日本人配偶者ら脱北者数十人をこれまでひそかに日本に帰国させたことや、仲介者に旅費などの「経費」を支払っていたことを、外務省が初めて認めた。

  中国側は脱北者を不法入国者として送り返すのが普通だ。外務省は日本人であることが確認されれば、水面下の折衝で身柄を確保しようとしてきた。公費の使用は一概に批判されるべきではない。

  だが、こんな小手先の対処策ではもはや済まないところにきている。助けを待つ脱北者はこれからも増えるだろう。

  外国領内に帰国や保護を求める日本人がいれば、その国の同意を得たうえで法律の枠組みに従い、保護に力を尽くすのが政府の責任だ。元在日朝鮮人の場合もその意思を尊重して対処するのは当然である。

  政府はまず、中国の協力を得て、中朝国境の脱北者の実態、とくに日本人や元在日朝鮮人の把握に努めるべきである。

  中国にも、難民条約の加盟国として、脱北者の難民審査に前向きに取り組むよう重ねて求めたい。日中が手を携えて事態の改善に本腰を入れるべきときだと思う。

  中国にとって、対北朝鮮関係への影響など、この問題がやっかいであることはわかるが、ことの大きさを思えば、小泉首相が北京に特使を送ることがあってもいい。

  帰国者への生活支援も重要だ。

  あの帰国事業とは何だったのか。脱出者が相次ぐ北朝鮮の体制とどう向き合うのか。祖国にたどり着いた女性の軌跡が投げかける問いは、実に重い。

(朝日新聞社説)http://www.asahi.com/paper/editorial.html
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