春望
投稿者: geoagia_downtown 投稿日時: 2003/01/17 23:21 投稿番号: [42076 / 232612]
おお、ワシの世代は、漢詩の教養が必須での。書も日常的にたしなむ。
君たちの教科書にも、杜甫は出ていただろう。これを掲載したのでは、漢詩の教養を示すことはできないのだが。
土井晩翠さんを愉しむとは、ただものならぬの。それとも孔明のファンだから、koumei さんなのかな。
漢詩には、現代中国にはない、中国人の良さがあるよ。唐ブームなんてのも、中国人の中にはあるみたいだけどね。彼らもそれなりに悩んでいるのだろう。
私の花眼では、なかなか、書物を見たり、ましてや、ディスプレーを見るのも大変だが、東洋の古典にまた、親しみたいと思う。
春
望
盛唐
杜甫
五言律詩。長安の賊中にあって、春の眺めを述べる。
国破山河在
国破れて山河在り
城春草木深
城春にして草木深し
感時花濺涙
時に感じては花にも涙を濺ぎ
恨別鳥驚心
別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
烽火連三月
烽火
三月に連なり
家書抵万金
家書
万金に抵る
白頭掻更短
白頭
掻けば更に短く
渾欲不勝簪
渾て簪に勝えざらんと欲す
春
望
都は滅茶苦茶になってしまったが山や河は昔のままであり、
長安には春が訪れて草や木が深々と生い茂っている。
世の中の有様に心を動かされて花を観ても涙をはらはらと零し、
家族との別れを惜しんでは鳥の声を聞いても心を傷まさせている。
打ち続く狼煙火は三月になってもまだ已もうとせず、
家族からの便りは万金にも相当するほどに思われる。
白髪頭は掻きむしるほどに抜けまさり、
まったくもって簪を受け留めるのにも耐え兼ねそうだ。
これは メッセージ 42065 (hohken_no_obake さん)への返信です.
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