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野中氏元秘書、土木工事で口利き 

投稿者: masa4618 投稿日時: 2002/12/15 12:42 投稿番号: [31870 / 232612]
■野中氏元秘書、土木工事で口利き   知人会社を役所などに
  報酬月10万円

  自民党の野中広務元幹事長の秘書だった加藤芳輝氏(46)が、知人の経営する土木工事会社が公共事業の元請けとなれるよう旧建設省に相談したり、総合建設会社(ゼネコン)の役員に紹介したりし、この会社側から96年までの3年間に毎月10万円を受け取っていたことが分かった。野中氏の入閣で自治相秘書官になった時期も関係は続いた。野中氏は「私は一切関知していない」としている。

  政治家秘書の口利き疑惑が続発し、「政」と「業」の関係があらためて問われているが、加藤氏も、有力政治家秘書でありながら特定企業のために働いていたことになる。

  この会社は東京都大田区の都市工学(94年までの商号は「アールデイー興産」)。

  同社が資金繰りに苦しんでいた93年、加藤氏は、別会社から4千万円の資金の融通を仲介した。ところが返済が行き詰まり、加藤氏が肩代わり返済を要求されかねない立場に陥った。

  そこで加藤氏は、以前からの知り合いで、現在は総合商社ニチメンを被害者とする詐欺事件で公判中の会社社長、後藤丹後之介被告(67)に都市工学を紹介。後藤社長は経営を支援し、事実上4千万円の返済を肩代わりした形となった。

  同社は、超高圧水でコンクリートなどを削り取る特殊技術を持っていた。建設業法では、建設工事は「土木工事」「建築工事」「管工事」などの種類ごとに、業者に営業の許可が与えられる。しかし、加藤氏らによると、この特殊技術による工法はそうした区分に合わず、公共工事を元請けで受注するのが難しかったという。

  加藤氏は93年ごろ、建設省に出向き、担当官に対し、「コンクリートを削る特殊工法は『種類』にならないか」と尋ねた。この際は「無理だ」と言われ、目的は達せられなかった。

  また加藤氏は、都市工学の「広告塔」(加藤氏)となって、付き合いのある大手ゼネコン5社前後の幹部に同社を紹介。「がんばっている会社なので使ってほしい」「特殊な技術の説明を聞いてやってくれ」などと要請し、「工法が徐々に広まった」と話している。

  93年2月には、後藤社長の経営する別会社の監査役に加藤氏の妻の名前が登記された。妻は名義だけで、3年間、毎月10万円の報酬を加藤氏自身が受け取ったという。

  加藤氏は83年から昨年まで野中氏の秘書を務め、94年6月から95年8月までは自治相秘書官を務めた。

  後藤社長は今年2月、96年10月から97年9月にかけて、都市工学などを舞台にして6億円余をニチメンからだまし取ったとして、詐欺などの罪で起訴された。現在、大阪地裁の公判では無罪を主張して、争っている。

  加藤氏は、一連の行為について「人と人を紹介するだけだったら、何でもなかったんだろうが、情にほだされて(4千万円の融通の際に)書類にサインしてしまった。野中氏をはじめ、いろんな人に迷惑をかけた」と話している。
(朝日新聞朝刊より)
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