小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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ロシアにとっての北朝鮮

投稿者: komash0427 投稿日時: 2006/10/15 09:39 投稿番号: [229603 / 232612]
帝政ロシア、社会主義ソ連、そして再建ロシアにとっての北朝鮮に対する関心について、下記小論文から抜粋

ロシアの国益と北朝鮮の核問題・体制変革(中野潤三)
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/coe21/publish/no2/nakano.pdf

20 世紀初頭の帝政ロシアにとって、朝鮮半島は帝国主義的進出の終末点であった。

ソビエト・ロシアにとっての朝鮮半島は、両大戦間においては「日本軍国主義の前進基地」、冷戦期においては「東西対立のサブエリア」と認識される脅威の源泉であって、経済利益を追求する場ではなかった。

中ソ間で「振り子外交」を展開し、両国から経済・軍事支援を引き出そうとする北朝鮮は、ソ連に経済的負担を強いる社会主義の友邦であった。さらに、武力による半島統一を志向する平壌の姿勢はソ連にとって安全保障上の懸念でもあった。その意味で、冷戦期のソ連にとって北朝鮮という同盟国の存在は、「東方の軍事的前哨」ロシア極東の外縁に位置して「バッファー」の役割を果たすだけの従順なジュニアパートナーではなかった。

ゴルバチョフ政権が新思考外交を唱えて「外交の経済化」を追求し、冷戦が終焉に向かうと、ソ連は韓国の経済成長に注目して経済利益の獲得を朝鮮半島政策の課題とするようになった。このため、ソ連・ロシアの朝鮮半島政策は韓国重視へと傾斜し、北朝鮮との関係を極度に悪化させてしまう。経済協力を梃子とする韓国の北方外交に引きずられる形で、平壌との関係を冷却化させたエリツィン政権は、良好なロ朝関係自体が韓国を惹きつける有効なカードとなることを再認識し、90 年代半ばより北朝鮮との関係修復に精力的に取り組むこととなった。このため、北朝鮮はロシアを再び「友好国」と認定するようになった。
北朝鮮へ再接近したロシアには、ソ連の支援で建設された北朝鮮国内の産業基盤を韓国と共同して再建し経済利益を得ようとする思惑もあった。

ロシア外務省の朝鮮問題の担当者は、1990 年代前半のロシアの朝鮮半島政策を、北朝鮮との長年の関係という「外交遺産」を誤って処理して朝鮮半島へのアメリカの影響力を強めた、と総括している。ロシアが北朝鮮との国家間関係の有益性を再認識し、韓国傾斜外交から南北バランス外交へと移行した画期は、1994 年9 月のパノフ・ロシア外務次官の訪朝であった。この時から北朝鮮はロシアとの関係を「敵性国家」との関係から「友好国家」との関係へと再定義している。
韓国と北朝鮮の経済格差を考えれば、ロシアにとっての重要なパートナーが韓国であることは自明の理であり、「南北バランス外交」は北との関係も平行して保持するという意味での「南北パラレル外交」と改称すべきである、と言う。ロシアは現在、韓国との関係という財産を形成しつつある。ロシアとしては、北朝鮮の体制変革によって「外交遺産」の活用期間を延長し、南北の和解プロセスと北朝鮮の再建に関与して利益を汲み出しながら、北朝鮮の政治地図からの消滅に備えるということであろう。

ロシアの朝鮮半島政策の優先事項

① 朝鮮半島の緊張緩和と大量破壊兵器の不拡散
② 北朝鮮の体制存続と孤立脱却、社会・経済発展の支援によるロ朝関係の強化
③ 経済・政治パートナーとしての韓国との全面的協力関係の発展
④ 朝鮮半島問題での1 国支配に反対
⑤ 朝鮮半島問題に関る他の関係国との調整

以上
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