【特集】実録・小泉劇場
投稿者: tommy39deo3 投稿日時: 2005/10/03 17:34 投稿番号: [218944 / 232612]
小泉首相がインタビューを終えたころ、日付は九月十一日から十二日へと変わろうとしていた。テレビが設置してある自民党本部の部屋々々からは、相変わらず大仰な歓声が響いてくる。テレビが、分単位で当選者を発表しているのだ。
その歓声をバックにインタビュールームから出てきた小泉首相は、そのまま足早に歩き、迷うことなく総裁室へと入った。そのあとを党改革実行本部長で幹事長代理でもある阿倍晋三と広報本部長代理の世耕弘成が追う。
「 凄いね、意外なほど新人が当選してる 」
小泉首相がソファーにどかりと腰をおろしながら言った。
「 これも総理のご人徳の賜物です 」
そう言いつつ阿倍幹事長代理は小泉首相の対面に腰をおろし、
「 で、その新人らの処遇ですが―― 」
と切り出した。
「 新人らの処遇がどうしたの? 」
「 はい。しばらくの間、あの新人らをどこの派閥にも所属させないようにするべきではないかと党改革本部としては考えているのですが 」
と阿倍幹事長代理が単刀直入に言った。
それに一瞬、小泉首相は間をおいた。どうやら阿倍幹事長代理とは別の思惑が脳裏で交錯したらしい。
「 うん、それはいい考えだね 」
阿倍幹事長代理の意図するところをすべて理解したような口振りである。そこへ、阿倍幹事長代理の隣に遅れて腰をおろした世耕弘成広報本部長代理が言う。
「 これは選挙後の大きな目玉なのです。改革のチャンスとなることは間違いないでしょう 」
選挙後の大きな目玉、改革のチャンス、その言葉の羅列に小泉首相は無言で首を縦に振った。それを見て、阿倍幹事長代理は世耕弘成広報本部長代理と安堵の表情を見合わせた。
阿倍幹事長代理は昨年七月における参議院選惨敗を思い起こしていた。
「 党を再生させなければならない―― 」
阿倍幹事長代理がそう決意をして以来、決定打に欠いた自民党の再生が始まる。九月に党改革実行本部長に就任した阿倍幹事長代理は、候補者個々の事情に合うシンクタンクをつくるため、今年の五月には米国に世耕弘成広報本部長代理を中心とする視察団を送った。しかし、改革の試みは「自民党になじまない」などの意見が党内から相次ぎ、なかなか軌道には乗らなかった。
ところが、一年の蓄積はある改革提議によって開花した。郵政改革である。
世耕弘成広報本部長代理は言う。
「 決して小泉劇場の結果ではない。この一年の努力が一気に実を結んだのだ 」
たしかに、党改革実行本部の議論から生まれた手法も、この選挙に生かされている。「新人は無派閥」をはじめ「簡明な政策を打ち出す」「立候補者の公募」などなど。
しかし、阿倍幹事長代理は党改革の成功を単純には喜んでいない。
「 この結果を確実なものにしなければならない。長期的に―― 」
その歓声をバックにインタビュールームから出てきた小泉首相は、そのまま足早に歩き、迷うことなく総裁室へと入った。そのあとを党改革実行本部長で幹事長代理でもある阿倍晋三と広報本部長代理の世耕弘成が追う。
「 凄いね、意外なほど新人が当選してる 」
小泉首相がソファーにどかりと腰をおろしながら言った。
「 これも総理のご人徳の賜物です 」
そう言いつつ阿倍幹事長代理は小泉首相の対面に腰をおろし、
「 で、その新人らの処遇ですが―― 」
と切り出した。
「 新人らの処遇がどうしたの? 」
「 はい。しばらくの間、あの新人らをどこの派閥にも所属させないようにするべきではないかと党改革本部としては考えているのですが 」
と阿倍幹事長代理が単刀直入に言った。
それに一瞬、小泉首相は間をおいた。どうやら阿倍幹事長代理とは別の思惑が脳裏で交錯したらしい。
「 うん、それはいい考えだね 」
阿倍幹事長代理の意図するところをすべて理解したような口振りである。そこへ、阿倍幹事長代理の隣に遅れて腰をおろした世耕弘成広報本部長代理が言う。
「 これは選挙後の大きな目玉なのです。改革のチャンスとなることは間違いないでしょう 」
選挙後の大きな目玉、改革のチャンス、その言葉の羅列に小泉首相は無言で首を縦に振った。それを見て、阿倍幹事長代理は世耕弘成広報本部長代理と安堵の表情を見合わせた。
阿倍幹事長代理は昨年七月における参議院選惨敗を思い起こしていた。
「 党を再生させなければならない―― 」
阿倍幹事長代理がそう決意をして以来、決定打に欠いた自民党の再生が始まる。九月に党改革実行本部長に就任した阿倍幹事長代理は、候補者個々の事情に合うシンクタンクをつくるため、今年の五月には米国に世耕弘成広報本部長代理を中心とする視察団を送った。しかし、改革の試みは「自民党になじまない」などの意見が党内から相次ぎ、なかなか軌道には乗らなかった。
ところが、一年の蓄積はある改革提議によって開花した。郵政改革である。
世耕弘成広報本部長代理は言う。
「 決して小泉劇場の結果ではない。この一年の努力が一気に実を結んだのだ 」
たしかに、党改革実行本部の議論から生まれた手法も、この選挙に生かされている。「新人は無派閥」をはじめ「簡明な政策を打ち出す」「立候補者の公募」などなど。
しかし、阿倍幹事長代理は党改革の成功を単純には喜んでいない。
「 この結果を確実なものにしなければならない。長期的に―― 」
これは メッセージ 218926 (tommy39deo3 さん)への返信です.