小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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拉致問題の解決のために-2

投稿者: takaminokenbuz 投稿日時: 2005/09/20 19:10 投稿番号: [216626 / 232612]
(1のつづき)
  今、改めて拉致問題の根本的解決を考えた時、家族にしてみれば「全員生かして返せ」が本音だが、もはや「原状回復」すなわち「全員無事に日本に帰る」はあり得ず、深い傷としこりが残るのは避けられないことを覚悟しなければならない。

  だからと言って、国交を断絶したまま敵意を募らせ、経済制裁に踏み切ったところで、北朝鮮にとって抜け道はいくらでもある。中国が説得してくれるとか、米国が脅しをかけてくれるのを期待してただ待つだけでは外交とは言えない。

  現状ではあり得ないことだが、仮に中国、台湾、韓国、ロシアなどとの提携がなったとしても、かつて日本が受けたABC包囲網のように北朝鮮を囲い込み、武力による開戦を引き出し、米国の力を借りて一気に叩くなどと言う甘い夢は愚かな幻想である。

  イラク問題を抱え、次にイランや中央アジアに対する巨大な戦略を主眼に外交を進める米国ブッシュ政権にとっても、めざましい経済発展がありながら、その脆弱な基盤を一刻も早く安定させたい中国にとっても、北朝鮮の問題は優先順位が下なのである。

  ここは、早期に日朝国交回復を実現し、たとえ制約があろうとも人、モノの交流を開始すべきである。それは初めは小さな風穴かも知れないが、人やモノの交流には必ず「情報」が付いて回り、少しずつその風穴を広げていくことが出来る。韓国が最良のパートナーとなる。

  「北朝鮮に対する援助は金正日体制を延命させるだけ」という意見がある。確かにそう言う側面はある。しかし、それよりももっと大事なことは、様々な情報…世界で起こっていることが、北朝鮮の市民にまで少しずつ伝播することである。

  そして、情報と共に我々のプロパガンダを深く静かに北朝鮮社会に浸透させることが出来る。北朝鮮の反体制派はまだ少数かも知れないが、確実にある。彼らに情報と勇気を与えるのが、我々のプロパガンダであり、交流の最も重要な意義である。

  ベルリンの壁の崩壊を思い起こすがいい。情報の交流が、政治的バリヤーを無効にし、物理的に壁をも破壊させたのである。10年も待つ必要などない。活発な経済・文化の交流が始まれば、3年と持たずに北朝鮮は崩壊する。断言する。

  国家体制の変革は、外圧によっては望ましい方向に行かないことはイラクでもベトナムでもチベットでも世界のあらゆる地域で実証されている。北朝鮮の革命は北朝鮮の人民が行わなければならない。それによってのみ、拉致問題の真相も明らかになる。

  繰り返すが、被害者家族の悲願である全員無事奪還という拉致問題の完全解決の難しさは、覚悟しなければならない。その報復や当事者の処罰についても我々が一方的な被害者意識で事に当たっては、歴史認識のバランスを欠くことになる。この問題の解決には、互いの我慢が必要と知るべきである。
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