外交問題はほとんど争点になっていない
投稿者: kuecoe 投稿日時: 2005/09/04 11:17 投稿番号: [214125 / 232612]
http://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_47_1.htm
日露戦争の講和のため米西海岸のシアトルに上陸した小村寿太郎外相の一行は汽車で大陸を横断、ニューヨークへ向かう。途中、山岳地帯の小さな駅に停車した。すると、窓の外に粗末な服を着た日本人らしい男五人が日の丸を手に立っている。
▼小村がデッキに出て問いかけると、彼らは八里ほど離れた山林で働いている日本からの移民だった。小村らがここを通ることを耳にし、枝を切って日の丸を作り、夜通し歩き続けて来たのだという。汽車が動き出すと、五人は頬(ほお)に涙を流しながら一行を見送った。
▼吉村昭氏の『ポーツマスの旗』に出てくる胸がはりさけそうな話である。小村はそんな国民のあつい思いを背中に、ポーツマスでロシア側との困難な交渉に臨む。そして一九〇五年九月五日、ようやく講和条約の締結にこぎつけた。明日でちょうど百年になる。
▼しかし、その国民の思いが一部で暴走する。交渉で日本が賠償金の放棄など譲歩を余儀なくされたことに対し、東京の日比谷公園で暴動が起き、新聞社や交番などが焼き打ちされた。これも同じ九月五日のできごとであり、戦争を終わらせることの難しさだった。
▼それでも講和できたのは、当時の政府関係者や政治家が一致して小村を支えたからだ。元老の伊藤博文は、国民の不満を当初から予測し、渡米する小村を「君の帰朝のとき、我輩だけは必ず迎えにいく」と送り出した。後ろから弾が飛んでくるようでは交渉などできないのである。
▼あれから百年、今、総選挙で外交問題はほとんど争点になっていない。拉致や核などの北朝鮮問題や、日中関係についてあつく語る候補者は少ない。「外交を政争の具にすべきでない」というのならともかく、いささか気になっている。(09/04)
外交・安全保障も大切です。マニュフェストで良く判断したいと思います。
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.
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