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EUも支那と繊維摩擦

投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2005/09/01 01:19 投稿番号: [213699 / 232612]
“困惑”   中国繊維、輸入上限枠突破   打開策見えず、域内分裂も

欧州連合(EU)加盟各国に輸出されたセーターやズボンなど中国の繊維製品が、各国の税関で足止めされ山積みになるという事態が起きている。輸出量が、EUと中国の繊維製品協議で合意された輸出規制量の今年枠を早くも突破したためだ。打開策をめぐる双方の交渉は、EU域内の繊維輸出国と輸入国の対立も絡んで、難航している。

中国との交渉に当たる欧州委員会のマンデルソン委員(通商担当、英国出身)は三十日、足止めされている中国繊維製品を放出するよう加盟各国に協力を呼びかけ、問題が解決しない場合には今秋、域内の店舗に「衣類の不足と価格高騰の危機がくる」と警告した。
 
EUの中国からの繊維製品の輸入量は、今年一月の輸入割当制度撤廃をきっかけに急増した。
 
安くて手ごろな中国製のTシャツやズボン、セーターなどが域内にあふれ出し、EUは四月末、中国に対する緊急輸入制限(セーフガード)措置の発動も視野にTシャツやセーターなど九品目に関する調査を開始した。
 
繊維製品輸出国のフランスやイタリアが調査期間を短縮して早急なセーフガード発動を主張したのに対し、輸入国である英国やスウェーデンなどは、中国が輸出を自主規制することに期待をかけるべきだと主張した。
 
結局、マンデルソン委員自身が英国流の自由貿易主義者であることもあって、六月、中国側が十品目について二〇〇七年まで年間輸出数量の上限を設定して輸出を自主規制することで、EUと中国の双方が合意した。
 
ところが、七月末ごろから、加盟各国税関には十品目のうちセーター、ズボン、ブラジャーなどが押し寄せてこの輸出上限を突破、その量は八月中旬に、七品目で総計約七千五百万点に達した。
 
これは、中国の業者とEU域内の業者が輸出規制の変更を見越してそれぞれ駆け込み輸出、輸入を行ったためとされる。
 
同委員らは二十五日に北京入りしてこうした状況の打開策を中国側と協議したものの、話し合いはつかず、二十八日に協議を中断するに至った。
 
EU筋によると、EU側は中国側に、〇六、〇七年の輸出規制枠を今年に前倒しして使うよう提案したのに対して、中国側はこれらの製品は六月合意前にEUの業者が輸入許可証を得て注文した品物だと主張し、EU側の提案を一蹴したという。
 
同委員は三十日に加盟各国に提示した製品放出などの打開策を基に、九月一日に繊維関係者を交えた会合を開く予定だ。
 
だが、イタリアやポルトガル、スペイン、フランスや中・東欧諸国が来年枠の前倒し使用をあくまで主張、英国や北欧、ドイツ、オランダなどからは中国からの輸出上限を撤廃すべきだとの声も上がり、域内は繊維製品輸出国と輸入国の間で分裂模様となっている。
 
膠着状態が続けば、域内の小売り業者はクリスマス商戦期に品薄に陥ることにもなりかねない。衣類欠乏と価格高騰に見舞われるか、「メード・イン・チャイナ」に席巻されるか、EUは苦しい決断を迫られている。(産経新聞)
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