6カ国協議の限界
投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2005/07/26 20:52 投稿番号: [209659 / 232612]
ライス国務長官はじめ、ブッシュ政権幹部は北朝鮮に対して「戦略的な判断」をするよう繰り返し促がしている。核を廃棄して、韓国の提案を受け入れれば、核開発を続けるより、はるかに北朝鮮が受ける利益は大きいという考えが背景にある。核を廃棄するか、韓国の提案をうけるか、という二者択一の論理だ。
しかし、北朝鮮をめぐる状況は、最近急激に変化し、韓国と中国の経済協力が6カ国協議の枠外で進展していることも見逃すことが出来なくなった。米のキッシンジャー元国務長官は「韓国の協力拡大はいずれ6カ国協議の障害になる」と発言したと伝えられたが、北朝鮮は6カ国協議を無視しても、経済協力の恩恵に浴すことも可能になりそうな状況なのだ。
その1つ、韓国と北朝鮮の経済協力推進委員会による政府レベルの協力がめざましく進展している。7月10日からの第10回会議では、来年から韓国が衣類、履物、石鹸などの製造に必要な原材料を北朝鮮に提供し、北朝鮮は亜鉛、マグネサイト、燐灰石精鉱、石炭などの地下資源の開発を韓国側に保証することなどを決めた。
このほか、北朝鮮は南部の金剛山に続いて、北部の白頭山も観光開発も韓国企業に認めるほか、開城工業団地の拡大、南北経済協力企業事務所の設置など、協力推進のための民間協力機関の設置なども次々に決まっている。
一方、中国も最近北朝鮮との貿易を飛躍的に拡大させ、中朝国境間に架かる17の橋は鉄鉱石などの地下資源を運び出す中国のトラックで満杯状態になった。このため中国側は、鴨緑江に新しい橋の建設を計画中で、北朝鮮は今や中国東北の第4の省とさえ呼ばれる状況になったという。
ブッシュ政権が掲げてきた、北朝鮮が核廃棄に応じれば、経済的恩恵に浴するという誘引策が色あせていることは間違いない。北朝鮮は核を廃棄しなくても、経済的な恩恵にあずかれそうな状況なのだ。中国、韓国が北朝鮮の核開発に対して、寛容なのも北朝鮮にとっては有利に働いている。
北朝鮮の核問題を6カ国協議という多国間協議に委ねてきた限界が今になって露呈したとも言える。
北朝鮮の核の脅威をまともに受ける日本にとっては厳しい状況になったことは疑う余地がない。拉致問題も解決の見通しはますます暗くなりそうだ。日本国内にナショナリズムの風潮がさらに強まることも考えられる。
http://www.mochida.net/report05/76kks.html
これは メッセージ 209658 (hangyosyufu さん)への返信です.
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