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『全“歴史教科書”を徹底検証する』

投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2005/06/06 00:34 投稿番号: [205643 / 232612]
三浦朱門編著(小学館)

「新しい教科書をつくる会」が中心となって編まれた新編『日本史』(扶桑社版)には、どのような具体的記述があり、ほかの左翼教科書とどう違うのか、じつに詳細にわたり、克明に比較検討されている。

いささかのこだわりも偏見も持たず、客観的に各教科書を比較検証した本書は、やはり扶桑社版の教科書の「存在意義」を認める。

従来の「似たり寄ったりの階級史観的教科書に、このところ多少の雪解け現象が見られる。戦後、ことに日本の左翼が退潮の兆しをみせた1970年ころから、歴史の教科書にかえって左翼偏向の傾向が見えた」。
 
偏向イデオロギーを子供に押しつけようとする左翼の陰謀が教科書に浸透しているからだが、この“知の閉塞状況”を鋭く突き破ったのが扶桑社版だった。
  その運動の主体となった「つくる会」の皆さんの努力は歴史的作業として今後も大いに評価されなければならない。

本書は、たとえば古代史と大和朝廷、中華秩序と聖徳太子、農村と一揆、琉球とアイヌなどに焦点をあて、静かに冷静に比較研究の扉をあける。
 
比較対照は扶桑社版のほかに日本文教出版、日本書籍新社、清水書院、大阪書籍、教育出版、帝国書院、東京書籍。
 
問題となっている「南京大虐殺」については八社すべての教科書の中核的な記述部分を正確に引用し、どの教科書の中身が刺激的か、どれが媚中的か、どれが左翼史観かを読者の目が判断できるようにも編集が行き届いている。
 
この詳細は逐一引用しない。是非、本書にあたられたい。
 
さて評者(宮崎)が驚いたのは巻末資料である。

この労作とも言える資料には全教科書に網羅された人物の一覧表とともに◎○▲などのマークで、どの教科書がどの人物を深く、或るいは浅く記述し、あるいはどの教科書が無視しているか、どの教科書が誰について特筆しているかを比較一瞥できる。
 
おどろいたというのは扶桑社版のみが扱った人物の名前である。
要するに以下の歴史を動かした人物たちは扶桑社版だけが記述し、ほかの七社の教科書は一行も書いていない人物である。
五十音順に、その主要人物を列挙すると。。。
 
会沢正志斉、阿部正弘、大石内蔵助、大伴家持、加藤清正、川端康成、金玉均、グルー、幣原喜重郎、神武天皇、菅原道真、鈴木貫太郎、ゾルゲ、チャンドラ・ボーズ、張学良、東郷平八郎、ニクソン、二宮尊徳、パール、八田與一、三島由紀夫、護良親王、山田長政、頼山陽、レーガン。。。。
 
驚くなかれ、ここに列挙した人物を扱わないで歴史を語ることができると、扶桑社いがいの教科書が考えているという驚愕三嘆の現実、おそるべき左翼支配が教育界と文科省とを覆っている。

これでは中国と韓国に日本の歴史解釈が占領され、支配され、統御され、指令をされていることと同義語ではないのか。
 
これらの人物を教えないで、生きた歴史教育はありえず、ほかの七社の教科書でそだった子供達は、日本に愛着をもつ筈がないではないか。(宮崎正弘)
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