小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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小説:村上龍「半島を出よ」

投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2005/04/17 09:59 投稿番号: [200735 / 232612]
4月7日の朝日に1頁を使っての広告で、村上龍の新刊「半島を出よ」(上下)が出ていた。
こちらはハードカバー本は滅多に買わないし、村上龍なんてほとんど読んだことがないですし、図書館ではが、大枚をはたいて(涙)、数日間で読んじゃった。

設定は2011年今から6年後ということで近未来小説であり、いわゆる戦争シミュレーション小説の仲間もかもしれない。

政治的には日本は政界再編成があり、新党の内閣となっている。米国は共和党から民主党になっている。
経済状況は最悪の状況になり、左右の対立が激しい。
最大の変数は、日米関係ですね。中・韓・露は変わっていないというか触れていない。

「・・・・・・2005年から本格的に始まったアメリカ軍の世界的再編成で、すでに在日米軍の規模は半分になっている。対テロ戦争を掲げた共和党政権下で膨れあがった財政・貿易赤字はドルの暴落という最悪の結果を生み、事実上アメリカの一極支配は終焉した。2009年に誕生した民主党政権は、欧州と中国、そしてロシアとの協調体制を目指した。新政権は中国やロシアとともに日本の核武装に強い懸念を示し、安保条約の解消を匂わせ、同時に中国への武器禁輸措置を解除する姿勢を見せ、日米共同のミサイル防衛構想は破棄され、さらに円の暴落で外貨準備を失った日本に対して飼料穀物の値上げを通告した。日本に食糧危機やエネルギー危機が起こってもアメリカは支援しないという意思表示だと受け取られた。食糧危機やエネルギー危機はすでに現実の問題となりつつあった。アメリカは豹変したと、親米だった政治家及びメディアも一斉に反米に転じて、日米関係は一気に冷え込んだ。だが、実際にはかなり前からアメリカは唯一の経済・軍事大国という立場を維持できなくなっていたのだ。そのため、外交政策転換の一つとして世界の警察官ということをやめようとしていた。その一環として、東アジアでも中国を中心として韓国や日本、それに北朝鮮やロシアを含めた集団安全保障体制に移行させようとしていたのだが、政府もメディアもそれを読み違えた、メディアとその国民はアメリカから見捨てられてたと誤解して、政治家たちもそういった世論の大きな流れに対抗できなかった。」

韓国・中国・ロシアそれに北朝鮮は現在と変化無しとというか、それほどのことは書いていない。

それにしても不思議なのは、北朝鮮の作戦「半島を出よ」のリアリティである。

「・・・・・・・保衛司令部の将校が運んできた地図を机の上に広げた。九州の北半分と朝鮮半島が描かれた百万分の一の地図だ。作戦は3つのフェイズを持っている。フェイズ1では9名のコマンドが侵入して、一部施設を占拠し、その2時間後にフェイズ2が実行され、航空機で4個中隊の特殊戦武隊が侵入し橋頭堡を築く。・・・」
「・・・・・反乱軍であって反乱軍でなく、反乱軍ではないが反乱軍でもある。・・・・・侵攻したのが反乱軍ならアメリカ軍も南朝鮮軍も共和国を攻撃しない、と言って、感心したように何度もうなずいた。共和国は、これは正規軍による軍事作戦ではなく人民軍内部によるテロだという声明を出すだろう。南朝鮮軍も米軍も共和国を攻撃できない。もとより日本は憲法によって専守防衛を謳っているので自衛隊よる共和国への攻撃はありえない。・・・・・」

軍隊の反乱して他国の一部を武力占拠したときに、占拠された国が国民の被害もあり、法制度の点から明確な対応打ち出せない。
この点では、映画「宣戦布告」を連想させる。

ただし、そもそも北朝鮮がこのような作戦を実行する動機に乏しいというか、リアリティに欠けているような。
北朝鮮の核問題は、核の放棄・査察受け入れの流れになっている(解決はしていない−−そういう中で北朝鮮内部の強硬派と宥和派との矛盾からこの作戦がでてきたようですが)。

ただし小説自体は面白い。
大長編ですが一気に読んじゃった。
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