北朝鮮危機 ”核”新局面の兆し①
投稿者: komash0427 投稿日時: 2005/03/08 06:50 投稿番号: [188549 / 232612]
対
価
な
け
れ
ば
核
頼
み
「従来の交渉戦術だ」
「いや核兵器保有を既定事実化させようとしている」――。
2月26日、ソウルの外交通商省で開いた日米韓の6ヶ国首席代表会合。同月10日に北朝鮮外務省が発表した核兵器製造宣言の声明を巡り、韓国と日米で意見がぶつかった。韓国が相手の譲歩を狙った駆け引きにすぎないと主張するのに対し、日米側は新たな局面の可能性を指摘した。
金正日総書記は宣言後、訪朝したロシアの舞踏団の公園を観覧、内外に「余裕」を見せつけた。かと思うと、同月21日に会談した中国の王家瑞共産党対外連絡部長に「条件が整えば協議のテーブルにつく」と説明した。脅しと軟化を繰り返す金総書記の「真意」は何か。4時間半に及んだ日米韓の会合は結論を出せずに終了した。
軍 部 へ の 配 慮
北朝鮮は2002年7月、成果主義導入や物価・賃金引き上げなどの経済改革に踏み切った。今回の宣言は、改革以降、成果が上がらないことに不満を強める軍部に金総書記が配慮したとの見方が浮上している。
「私と党は大丈夫だが、軍部を刺激しないで欲しい」。金総書記は02年4月、韓国の金大中大統領(当時)特使として訪朝した林東源氏にに何度もこう語ったという。
国防委員長でもある金総書記は軍部も完全に掌握しており、この発現は額面通りには受け取れない。だが、抗日パルチザンを率いた父、故金日成首席と違い、二世の金総書記が最も神経を使って北朝鮮のが軍部の統制であるのは明らかだ。
北朝鮮の内部事情に詳しい韓国中央大の李相万教授は「金総書記は北朝鮮内部の対外強硬派と穏健派の勢力が均衡するよう絶妙にコントロールしている。双方の意見を聞いて調整するのが、長期間絶対権力を維持できた秘けつ」と分析する。
北朝鮮の食糧生産は年間需要約600万トンに対し、約400万トンにとどまっている。エネルギー不足も深刻で経済の苦境は続いているものの、中韓などからの年間約100万トンの食糧支援により「餓死者が続出した1990年代後半のような切羽詰った状況ではない」との見方が大勢だ。
実 業 家 を 養 成
「ニューエリート・グループ」。北朝鮮関係者によると、金総書記は富裕層の30−40代を中心とする若手実業家数百人の養成に乗り出した。彼らには自らの責任で海外で資金を調達し、購入した商品を北朝鮮で販売できる権利を付与。利益の1割程度は自分の収入になり、実力が認められれば、内閣などに登用されるという。
核開発と経済改革を同時に進めながら、米国などから満足できる対価を得られれば核の放棄に動く。それがダメなら「核大国」として国際社会と渡り合い、南北統一も北朝鮮主導で進める――。91年に合意した「南北非核化宣言」以降、北朝鮮と国際社会の核交渉が15年にも及んだ結果、皮肉にも金総書記は「2つの選択し」を持ち始めたのではないか。
核兵器保有や米朝協議にこだわり続ける背景には、米国に武力で政権を奪われたイラクと同じ轍は踏みたくないという金総書記の「焦り」がみてとれる。
北朝鮮にはイラクなどのように石油資源があるわけではない。日朝関係者が不気味な予測をする。「北朝鮮の国民所得は韓国の33分の1。敵を無くしたとたん、東アジアの最貧国として相手にされなくなる」。北朝鮮の孤独な独裁者は国際社会での存在感を増すために、核兵器依存を一段と強めているようだ。(日経=ソウル・峯岸博)
「従来の交渉戦術だ」
「いや核兵器保有を既定事実化させようとしている」――。
2月26日、ソウルの外交通商省で開いた日米韓の6ヶ国首席代表会合。同月10日に北朝鮮外務省が発表した核兵器製造宣言の声明を巡り、韓国と日米で意見がぶつかった。韓国が相手の譲歩を狙った駆け引きにすぎないと主張するのに対し、日米側は新たな局面の可能性を指摘した。
金正日総書記は宣言後、訪朝したロシアの舞踏団の公園を観覧、内外に「余裕」を見せつけた。かと思うと、同月21日に会談した中国の王家瑞共産党対外連絡部長に「条件が整えば協議のテーブルにつく」と説明した。脅しと軟化を繰り返す金総書記の「真意」は何か。4時間半に及んだ日米韓の会合は結論を出せずに終了した。
軍 部 へ の 配 慮
北朝鮮は2002年7月、成果主義導入や物価・賃金引き上げなどの経済改革に踏み切った。今回の宣言は、改革以降、成果が上がらないことに不満を強める軍部に金総書記が配慮したとの見方が浮上している。
「私と党は大丈夫だが、軍部を刺激しないで欲しい」。金総書記は02年4月、韓国の金大中大統領(当時)特使として訪朝した林東源氏にに何度もこう語ったという。
国防委員長でもある金総書記は軍部も完全に掌握しており、この発現は額面通りには受け取れない。だが、抗日パルチザンを率いた父、故金日成首席と違い、二世の金総書記が最も神経を使って北朝鮮のが軍部の統制であるのは明らかだ。
北朝鮮の内部事情に詳しい韓国中央大の李相万教授は「金総書記は北朝鮮内部の対外強硬派と穏健派の勢力が均衡するよう絶妙にコントロールしている。双方の意見を聞いて調整するのが、長期間絶対権力を維持できた秘けつ」と分析する。
北朝鮮の食糧生産は年間需要約600万トンに対し、約400万トンにとどまっている。エネルギー不足も深刻で経済の苦境は続いているものの、中韓などからの年間約100万トンの食糧支援により「餓死者が続出した1990年代後半のような切羽詰った状況ではない」との見方が大勢だ。
実 業 家 を 養 成
「ニューエリート・グループ」。北朝鮮関係者によると、金総書記は富裕層の30−40代を中心とする若手実業家数百人の養成に乗り出した。彼らには自らの責任で海外で資金を調達し、購入した商品を北朝鮮で販売できる権利を付与。利益の1割程度は自分の収入になり、実力が認められれば、内閣などに登用されるという。
核開発と経済改革を同時に進めながら、米国などから満足できる対価を得られれば核の放棄に動く。それがダメなら「核大国」として国際社会と渡り合い、南北統一も北朝鮮主導で進める――。91年に合意した「南北非核化宣言」以降、北朝鮮と国際社会の核交渉が15年にも及んだ結果、皮肉にも金総書記は「2つの選択し」を持ち始めたのではないか。
核兵器保有や米朝協議にこだわり続ける背景には、米国に武力で政権を奪われたイラクと同じ轍は踏みたくないという金総書記の「焦り」がみてとれる。
北朝鮮にはイラクなどのように石油資源があるわけではない。日朝関係者が不気味な予測をする。「北朝鮮の国民所得は韓国の33分の1。敵を無くしたとたん、東アジアの最貧国として相手にされなくなる」。北朝鮮の孤独な独裁者は国際社会での存在感を増すために、核兵器依存を一段と強めているようだ。(日経=ソウル・峯岸博)
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.