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『戦争の常識』鍛冶俊樹(文春新書)

投稿者: hangyosyufu01 投稿日時: 2005/02/28 01:43 投稿番号: [184090 / 232612]
世界の常識では国民の軍人比率は33人に一人。つまり学校に例えると、一クラスに一人は軍人になる。

日本では500人に一人という比率だから、全校生徒に一人、居るか居ないか。
 
(そういえば小生の中学は全校1200名、3名が防衛大学へ行った)。
これじゃ国防に理解が無いのも当然。
だから日本では戦争の常識が一つも通らない。国防の基礎がまったく理解されていないのだ。国会の議論をみていても幼稚園か小学校の議論をする野党議員には呆れはててしまう。
 
鍛冶さんは、地政学とは何かから軍事学入門の抗議を始め、軍政と軍令、軍隊と階級、陸軍、海軍、空軍の基礎をわかりやすい文章で網羅されている。
 
「世界のDGPの2・6%が軍事費。だから日本は国防予算を2・6倍にしなければいけない」というべき箇所も、鍛冶さんの手に掛かると「世界は日本の2・6倍もの割合の軍事費を負担している」という表現になる。
 
世界に存在する軍人の数は二億五百万人。日本の人口より軍人が多い計算になる。
 
コスタリカの友人がある日、評者(宮崎)に言ったことがある。
「コスタリカには軍隊はありません」
「えっ。それじゃ他国の侵略にどう対応しているのか」と尋ねると、
「警察ですよ」と言った。どうやらこれは正しくないようだ。
 
鍛冶さんによると、わが「参議院憲法調査会がコスタリカに議員団を派遣した(中略)。コスタリカには国軍がないだけで治安部隊は存在しており、1955年には隣国ニカラグアから侵入した反政府軍を撃退した。また1985年には米国から軍事供与を受けニカラグア侵攻の拠点を提供し」た。つまり「コスタリカは米国と良好な関係さえ維持すれば平和が約束される立場にある」という。
 
こういう「常識」が全編にちりばめられていて蒙を拓かれる。
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