黄長菀−解決のカギ握る中国②
投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2005/02/14 19:42 投稿番号: [178742 / 232612]
北朝鮮に援助する目的
孫 ― 中国は北朝鮮にどの程度の経済支援をしているのでしょうか?
黄 ― 中国が北朝鮮に与える無償援助はあまり多くありません。過去の無償援助は1億ドル程度で、航空機用油類を含めた軍需物資でした。現在中国が北朝鮮に与えている無償援助は、中国側が発表している通りだと思います。1年におおよそ105万トン位の食糧と北朝鮮が使うガソリンの60%位は中国が支援していると思います。
※黄長菀も北を離れて長いけど、中国からの食糧100万トンは絶大(北朝鮮の食糧年間需要量は600万トンとしても20%弱になる。ガソリン→油にすべきだろう。翻訳ミスだろう)
孫 ― 中国の北朝鮮に対する客観的な影響力が絶大なら、経済支援も打ち切り北朝鮮との同盟関係を再調整すれば金正日も仕方なく核をあきらめるのではないでしょうか?
黄 ― それが簡単ではないのです。中国の立場から見れば、世界的に悪名高い金正日集団と同盟関係を維持しているのは有利ではありません。それなのに中国はなぜ北朝鮮を保護するのか。この問題は中国の根本的な利害と深い関系があるのです。
その利害の第一は、中国の根本問題である理念・思想問題と関係しています。
中国共産党は共産主義思想を完全に捨てたのではありません。社会主義・共産主義建設の方法を変えようとしているだけなのです。
中国共産党はソ連社会主義の失敗原因を経済建設の失敗に求めました。それを繰り返さないためには資本主義的市場経済を取り入れるのが必要だと考えたのです。すなわち資本主義市場経済を共産主義社会実現の「手段」として活用しているのです。中国共産党は今も基本的にマルクス主義思想に基づいており、それを捨てたわけではありません。
一部では中国の市場経済とその経済発展を見て、中国が完全に資本主義化されたように主張していますが、それは皮相的な見解と言わざるをえません。
第二に、中国共産党の最終目的は社会主義体制を全世界的に樹立することだということです。ここで最終競争相手は米国であり東洋では日本です。だから中国は北朝鮮の核問題解決で軍事的圧力はもちろん経済制裁まで反対しているのです。これは中国が事実上金正日政権の核兵器保有を利用する立場にあるということを意味します。中国は究極的には北朝鮮の大量殺戮兵器を通じて米国を牽制しようとしているのです。
金正日が核兵器で韓国を脅せば韓国は「平和共存」で金正日政権と妥協しようとする。そうすれば韓国は引き続き親北朝鮮反米傾向が強まる。最近このような傾向が著しい。だからこの先10年間中国が強大な力で成長し、ロシアも経済成長して北朝鮮を支援することになれば韓国のこのような傾向はもっと強まるに違いない。そうなれば朝鮮半島全体が中国の方に傾くことになる。中国はこのような遠大な利益を追求しているのです。
※ここが最も興味あるところ。
黄長菀は正統派共産主義者であり、北朝鮮のイデオロギーを支えた人物であるからその知識は深い。ソ連に留学し、中国との交流もあった。ただし現在も転向しているかどうかは知らない(おそらく転向していない−共産主義者のままのはず)。その黄長菀が中国共産党のことを評価するのであるからそれなりに注目すべきである。
しかしながら、上記第1は当然としても(←論議あるところだが)、第2のことになると首をかしげざるをえない。
最終的には<中国は世界に共産主義を打ち立てる>というのは理解できない。
まあ共産主義者なら当然そのような世界観を持つだろうし、米中と覇権争いと言ったところか。
もっともこれは当面実害のないことである考えるべきだろう。
<中国は究極的には北朝鮮の大量殺戮兵器を通じて米国を牽制しようとしているのです。>
→これは中国の「北朝鮮カード」というやつだ。
<そうなれば朝鮮半島全体が中国の方に傾くことになる。中国はこのような遠大な利益を追求しているのです。>
→ポイントはここだろう。
はたしてこれが遠大な利益追求として実を結ぶのかどうか。
中国からすれば、北朝鮮が韓国に吸収されようと、(もっと言えば米軍の軍事基地が鴨緑江にせまろうと)、北朝鮮が金正日体制から変わり、普通の国家になれば朝鮮半島の経済全体は中国に傾くであろう。
これはもう地政学的宿命だ。
今の中国の指導者にはそれが見渡せないのだろうか。
それは日本の日本海経済圏とともにだ。
核の無い普通の北朝鮮があるのと、核所有でボロボロの金正日の体制の北朝鮮のどちらがよいのかは、
中長期的にも中国には明確である。
(next→)
孫 ― 中国は北朝鮮にどの程度の経済支援をしているのでしょうか?
黄 ― 中国が北朝鮮に与える無償援助はあまり多くありません。過去の無償援助は1億ドル程度で、航空機用油類を含めた軍需物資でした。現在中国が北朝鮮に与えている無償援助は、中国側が発表している通りだと思います。1年におおよそ105万トン位の食糧と北朝鮮が使うガソリンの60%位は中国が支援していると思います。
※黄長菀も北を離れて長いけど、中国からの食糧100万トンは絶大(北朝鮮の食糧年間需要量は600万トンとしても20%弱になる。ガソリン→油にすべきだろう。翻訳ミスだろう)
孫 ― 中国の北朝鮮に対する客観的な影響力が絶大なら、経済支援も打ち切り北朝鮮との同盟関係を再調整すれば金正日も仕方なく核をあきらめるのではないでしょうか?
黄 ― それが簡単ではないのです。中国の立場から見れば、世界的に悪名高い金正日集団と同盟関係を維持しているのは有利ではありません。それなのに中国はなぜ北朝鮮を保護するのか。この問題は中国の根本的な利害と深い関系があるのです。
その利害の第一は、中国の根本問題である理念・思想問題と関係しています。
中国共産党は共産主義思想を完全に捨てたのではありません。社会主義・共産主義建設の方法を変えようとしているだけなのです。
中国共産党はソ連社会主義の失敗原因を経済建設の失敗に求めました。それを繰り返さないためには資本主義的市場経済を取り入れるのが必要だと考えたのです。すなわち資本主義市場経済を共産主義社会実現の「手段」として活用しているのです。中国共産党は今も基本的にマルクス主義思想に基づいており、それを捨てたわけではありません。
一部では中国の市場経済とその経済発展を見て、中国が完全に資本主義化されたように主張していますが、それは皮相的な見解と言わざるをえません。
第二に、中国共産党の最終目的は社会主義体制を全世界的に樹立することだということです。ここで最終競争相手は米国であり東洋では日本です。だから中国は北朝鮮の核問題解決で軍事的圧力はもちろん経済制裁まで反対しているのです。これは中国が事実上金正日政権の核兵器保有を利用する立場にあるということを意味します。中国は究極的には北朝鮮の大量殺戮兵器を通じて米国を牽制しようとしているのです。
金正日が核兵器で韓国を脅せば韓国は「平和共存」で金正日政権と妥協しようとする。そうすれば韓国は引き続き親北朝鮮反米傾向が強まる。最近このような傾向が著しい。だからこの先10年間中国が強大な力で成長し、ロシアも経済成長して北朝鮮を支援することになれば韓国のこのような傾向はもっと強まるに違いない。そうなれば朝鮮半島全体が中国の方に傾くことになる。中国はこのような遠大な利益を追求しているのです。
※ここが最も興味あるところ。
黄長菀は正統派共産主義者であり、北朝鮮のイデオロギーを支えた人物であるからその知識は深い。ソ連に留学し、中国との交流もあった。ただし現在も転向しているかどうかは知らない(おそらく転向していない−共産主義者のままのはず)。その黄長菀が中国共産党のことを評価するのであるからそれなりに注目すべきである。
しかしながら、上記第1は当然としても(←論議あるところだが)、第2のことになると首をかしげざるをえない。
最終的には<中国は世界に共産主義を打ち立てる>というのは理解できない。
まあ共産主義者なら当然そのような世界観を持つだろうし、米中と覇権争いと言ったところか。
もっともこれは当面実害のないことである考えるべきだろう。
<中国は究極的には北朝鮮の大量殺戮兵器を通じて米国を牽制しようとしているのです。>
→これは中国の「北朝鮮カード」というやつだ。
<そうなれば朝鮮半島全体が中国の方に傾くことになる。中国はこのような遠大な利益を追求しているのです。>
→ポイントはここだろう。
はたしてこれが遠大な利益追求として実を結ぶのかどうか。
中国からすれば、北朝鮮が韓国に吸収されようと、(もっと言えば米軍の軍事基地が鴨緑江にせまろうと)、北朝鮮が金正日体制から変わり、普通の国家になれば朝鮮半島の経済全体は中国に傾くであろう。
これはもう地政学的宿命だ。
今の中国の指導者にはそれが見渡せないのだろうか。
それは日本の日本海経済圏とともにだ。
核の無い普通の北朝鮮があるのと、核所有でボロボロの金正日の体制の北朝鮮のどちらがよいのかは、
中長期的にも中国には明確である。
(next→)
これは メッセージ 178739 (sofiansky2003 さん)への返信です.