新聞から
投稿者: komash0427 投稿日時: 2005/02/08 20:03 投稿番号: [176354 / 232612]
昨日の日経新聞朝刊から。
核保有が濃厚になった北朝鮮に対し二期目のブッシュ米政権はどのような対処方針で望むのか。1992年に実現した初の米朝協議で米側代表を務めたアーノルド・カンター元国務次官(政治担当)に今後の北朝鮮外交の行方を聞いた。
――ブッシュ政権は政権交代を望んでいるのか。
「たとえば金正日(総書記)が明日死去し、軍部強硬派の将軍が後を継ぐとしたらどうか。『政権交代』とは政権崩壊の婉曲的な表現に過ぎない。それは政策上の選択肢にはなり得ない。」
「『政権交代』を米国が望んでいるとしても、それが『ハードランディングを望んでいる』と結論づけるべきではない。周辺各国もハードランディングは望んでいない」
ブッシュも、ノムヒョンも、そして小泉も、北朝鮮の体制変革は望んでいない
⇒すなわち拉致解決は、ありえない、ということになる、と僕は思う
――第ニ期ブッシュ政権の対北朝鮮外交は。
「一期目の終わったところから始める。われわれは提案を示したので、彼らの反応を待つことになるだろう。ヒル駐韓大使(次期国務次官補)は最近、6カ国協議の中で、米朝対話を行う用意があると表明している」
「ただ、二国間対話は何が中身なのかが重要だ。ケリー国務次官補が北朝鮮と私的な対話を北京で行った時、北朝鮮は何も言うことがなかった。彼らはただ、『直接対話』という象徴を手にしただけだった」
伊豆見教授殿による「一期目の終わったところ」
「3回目の協議(昨年6月)で米国が北朝鮮に示した核開発の廃棄提案が非常に詳細かつ具体的だったこと、さらに、北朝鮮が見返りに求めている、米国による支援と体制保障が、核廃棄のプロセスの最初の段階から入っているわけではなかったため、北朝鮮にとっては非常に厳しい内容となっている。」
「米国提案によれば、最初に準備期間をおいて、その後、実質的な解体・廃棄プロセスに入ることになっているが、実は、その準備期間から北朝鮮は核解体のプロセスに入らなければならない。しかし、その段階では米国は援助も、体制保障も安全保障やエネルギーの支援についても検討していい、といっているだけだ。北朝鮮にとって見れば、見かえりの保障なしで米国に対してハダカになれといっているに等しい。しかも、解体・廃棄プロセスは駆け引きの余地がないほど詳細に提示されている。あいまいな部分が残っていればまだ交渉の余地はあった。北朝鮮にとっては、次の協議でイエスかノーかの二者択一を迫られている。それで北朝鮮は動けなくなり、次回協議が開かれていない」
ブッシュ政権の第二期目は、北朝鮮の曖昧な態度を認めない、強硬派一色となり、4回目の協議が実質最後となり、舞台はIAEAや国連に移るのではなかろうか、と推測していらっしゃる。
――米国から見て、何が北朝鮮の超えてはならない「一線」なのか。
「米側の反応の仕方によって、『一線』の性格は変わる。軍事的選択肢は限られており、魅力的でもない。とはいえ彼らが核物質輸出などに手を染めれば、それは我々の反応を引き起こす」
――現在の軍事技術を持ってしても「軍事的選択肢」は非現実的では。
「(プルトニウムを産出する核再処理施設のある)寧辺に外科的空爆をしかける能力は間違いなく我々にある。しかし、高濃縮ウランの関連施設はどこにあるかわからいないので、空爆はできない。軍事境界線付近で北の高射砲群に先制攻撃をしかけ、ソウルへの反撃を防げるかと問われれば、答えはノーだ」
――近い将来、北朝鮮は核実験を強行するか。
「核実験は大きなリスクを伴う。第一に、我々がどのように反応するか読めないということがある。第二に、失敗したときにリスクが発生する。たとえばイスラエルは核兵器を保有しているとされるが、我々はイスラエルの核実験について情報を持っていない。(そのぐらい核実験には慎重を期するものだ)」
(聞き手は日経新聞編集委員 春原剛)
北朝鮮の核保有をめぐっては、
①北朝鮮はすでに核兵器を有している、というのが暗黙の了承の様子
②核輸出を米国は許さない
(最近、北朝鮮がリビアにプルトニウムを輸出した、という報道は、今後も注意深く見る必要があるでしょう)
③北朝鮮は核実験をしていないので最後の一線は越えていない
④米国によるサージカル攻撃と同時に、北朝鮮がソウルへ行うであろうと見られる攻撃を米国は防止することができない
千日手のごとく、お互い手が攻撃に手を染めることもできぬまま、時間のみが経過していくような気がする。
そんな最中の米国の「北朝鮮人権法」は、核を解決したとしても、人権問題が改善されない限り、北朝鮮へ支援してはなら
核保有が濃厚になった北朝鮮に対し二期目のブッシュ米政権はどのような対処方針で望むのか。1992年に実現した初の米朝協議で米側代表を務めたアーノルド・カンター元国務次官(政治担当)に今後の北朝鮮外交の行方を聞いた。
――ブッシュ政権は政権交代を望んでいるのか。
「たとえば金正日(総書記)が明日死去し、軍部強硬派の将軍が後を継ぐとしたらどうか。『政権交代』とは政権崩壊の婉曲的な表現に過ぎない。それは政策上の選択肢にはなり得ない。」
「『政権交代』を米国が望んでいるとしても、それが『ハードランディングを望んでいる』と結論づけるべきではない。周辺各国もハードランディングは望んでいない」
ブッシュも、ノムヒョンも、そして小泉も、北朝鮮の体制変革は望んでいない
⇒すなわち拉致解決は、ありえない、ということになる、と僕は思う
――第ニ期ブッシュ政権の対北朝鮮外交は。
「一期目の終わったところから始める。われわれは提案を示したので、彼らの反応を待つことになるだろう。ヒル駐韓大使(次期国務次官補)は最近、6カ国協議の中で、米朝対話を行う用意があると表明している」
「ただ、二国間対話は何が中身なのかが重要だ。ケリー国務次官補が北朝鮮と私的な対話を北京で行った時、北朝鮮は何も言うことがなかった。彼らはただ、『直接対話』という象徴を手にしただけだった」
伊豆見教授殿による「一期目の終わったところ」
「3回目の協議(昨年6月)で米国が北朝鮮に示した核開発の廃棄提案が非常に詳細かつ具体的だったこと、さらに、北朝鮮が見返りに求めている、米国による支援と体制保障が、核廃棄のプロセスの最初の段階から入っているわけではなかったため、北朝鮮にとっては非常に厳しい内容となっている。」
「米国提案によれば、最初に準備期間をおいて、その後、実質的な解体・廃棄プロセスに入ることになっているが、実は、その準備期間から北朝鮮は核解体のプロセスに入らなければならない。しかし、その段階では米国は援助も、体制保障も安全保障やエネルギーの支援についても検討していい、といっているだけだ。北朝鮮にとって見れば、見かえりの保障なしで米国に対してハダカになれといっているに等しい。しかも、解体・廃棄プロセスは駆け引きの余地がないほど詳細に提示されている。あいまいな部分が残っていればまだ交渉の余地はあった。北朝鮮にとっては、次の協議でイエスかノーかの二者択一を迫られている。それで北朝鮮は動けなくなり、次回協議が開かれていない」
ブッシュ政権の第二期目は、北朝鮮の曖昧な態度を認めない、強硬派一色となり、4回目の協議が実質最後となり、舞台はIAEAや国連に移るのではなかろうか、と推測していらっしゃる。
――米国から見て、何が北朝鮮の超えてはならない「一線」なのか。
「米側の反応の仕方によって、『一線』の性格は変わる。軍事的選択肢は限られており、魅力的でもない。とはいえ彼らが核物質輸出などに手を染めれば、それは我々の反応を引き起こす」
――現在の軍事技術を持ってしても「軍事的選択肢」は非現実的では。
「(プルトニウムを産出する核再処理施設のある)寧辺に外科的空爆をしかける能力は間違いなく我々にある。しかし、高濃縮ウランの関連施設はどこにあるかわからいないので、空爆はできない。軍事境界線付近で北の高射砲群に先制攻撃をしかけ、ソウルへの反撃を防げるかと問われれば、答えはノーだ」
――近い将来、北朝鮮は核実験を強行するか。
「核実験は大きなリスクを伴う。第一に、我々がどのように反応するか読めないということがある。第二に、失敗したときにリスクが発生する。たとえばイスラエルは核兵器を保有しているとされるが、我々はイスラエルの核実験について情報を持っていない。(そのぐらい核実験には慎重を期するものだ)」
(聞き手は日経新聞編集委員 春原剛)
北朝鮮の核保有をめぐっては、
①北朝鮮はすでに核兵器を有している、というのが暗黙の了承の様子
②核輸出を米国は許さない
(最近、北朝鮮がリビアにプルトニウムを輸出した、という報道は、今後も注意深く見る必要があるでしょう)
③北朝鮮は核実験をしていないので最後の一線は越えていない
④米国によるサージカル攻撃と同時に、北朝鮮がソウルへ行うであろうと見られる攻撃を米国は防止することができない
千日手のごとく、お互い手が攻撃に手を染めることもできぬまま、時間のみが経過していくような気がする。
そんな最中の米国の「北朝鮮人権法」は、核を解決したとしても、人権問題が改善されない限り、北朝鮮へ支援してはなら
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.