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シラミを予防薬の貯蔵庫はドクロマーク

投稿者: hangyosyufu01 投稿日時: 2005/02/06 12:04 投稿番号: [175668 / 232612]
すでに本書の八四ページに載せた写真(web公開では省略)の説明で、ダッハウ収容所の「消毒室」を「ガス室」と間違えていた経過を紹介した。この写真のような「物的証拠」がたどった経過も調べなおす必要があるだろう。

『世界大百科事典』の「発疹チフス」の項目では、「シラミが寄生するような衛生状態の不良なところに流行が発生し、〈戦争熱〉〈飢饉熱〉〈刑務所熱〉〈船舶熱〉などの別名でも呼ばれた」とし、「第二次世界大戦でも発疹チフスは将兵をおそい、多くの日本軍兵士の命を奪った。さらにアウシュヴィッツなどのナチスの捕虜収容所でも大流行」したと説明している。

ユダヤ人の強制収容それ自体も残虐行為である。だが、わたしにも、戦後の中国からの引き揚げ家族の一員としての、ささやかな収容所経験がある。
当時の衛生環境の収容所で、発疹チフスが発生したら大変な騒ぎになっただろうと思う。日本に帰国して上陸したとたんに、大男のアメリカ兵に頭から袋をかぶせられ、DDTの噴射で全身真白にされたものだ。
 
となると大量の死体だとか、はだかの人の群れだとか、衣服や髪の毛の山だとか、これまでに何度も見た写真などの各種の資料についても、つぎのような説明が自然に思えてくる。

「発疹チフスの流行下でユダヤ人を大量に強制移送したドイツ軍は、かれらを収容所にいれる前に、それまで着ていた衣服を全部ぬがせ、シラミの卵がうえつけられている可能性のたかい髪を刈り、シャワーを浴びさせた。衣服は別室にまとめ、殺虫剤チクロンBで薫蒸することよってシラミを駆除した。チクロンBと薫蒸室には、毒物の危険を知らせるために、どくろマークがつけられた」
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