小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

正論ばかりをふりかざす

投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2005/01/30 22:24 投稿番号: [173896 / 232612]
耳が痛いところが部分的にある(笑)。

//////////////////////////////////////////////////

誰にも文句の言いようのない正論をふりかざす人がいる。
数人が集まって、「お店に行って、店員が間違えておつりを多くもらたりするとどうする?」と話している。多くの人が「黙って逃げる」「すぐに気がついたら言うけど、後で気がついたら、そのままにする」「感じのよい店員なら、本当のことを言う」などと言っている。そこに、その種の人がいると、断固として、「どんなことがあろうと、返さなければならない」と主張する。それだけならまだしも、不道徳な同僚に説教することもある。
数人が集まって、いやな人の悪口を言っている。こんな目に合わされた、こんなことを言っていたという噂話で盛り上がっている。そこにその種の人がやってくると「人の悪口を言うなんて人間として最低よ」ということになる。
すべてこの調子。「人と人は助け合わなければならず、エゴイズムに駆られてはいけない」「国際平和のために、豊かな人は貧しい人を助けなければならない」「戦争をするべきでない。日本人全員が世界の戦争をやめさせるためには、声を上げるべきだ」「社会に生きているからには、支え合う必要がある。そのためには、お互いに責任がある。ボランティアをして、助け合わなければならない」と言い続ける。
この種の人が最も嫌うのは、不正を働く政治家だ。この種の人はしばしば政治的発言をするが、ほとんどの場合、庶民のことを考えず、私腹を肥やし、自分の地位にしがみつく政治家や役人への非難だ。
そして、不正を働いた人に対しては「そんなことをするなんて、信じられない」「そんな人は人間として許されない」と断罪する。
もちろん、この種の人の言うことはどれも正しい。反論しようとすると、全人類を敵に回すことになりかねない。だから誰も反論はしない。が、心の中でかなり強い抵抗を感じている。
この種の人は、自分が清廉潔白だと信じているのだ。自分だけは、どんなことがあっても犯罪を起こすはずがない。自分だけはしっかり善良な市民として生きていると信じているのだ。
それだけならまだしも、そうであることを周囲の人間に強制し、周囲の人が弱さを見せることを許さない。
もちろん、このような態度は必要だ。このような人があるからこそ、日本社会は健全な社会として機能している。もし、日本人の大半が、清廉潔白な心を失って、欲望に負け、誘惑に負け、不正を許していたら、それこそ日本は堕落した国になってしまうだろう。このような人々がいるからこそ、そうならずにすんでいる。
しかし、その種の人は、あまり人間を知らないのだ。人間は弱さを持っている。欲望に負けてしまう。もちろん負けるべきでないが、負けてしまう人が多い。それを知っていてこそ、人間を理解できる。それを知っていてこそ、そのような欲望に負けない制度を考えようとする。
人間の弱さを知り、悪い心も知り、自分の中に誘惑に負ける気持ちがあることを認め、その上で清廉潔白であってこそ、知的な生き方だ。それを知らなければ、愚かとしか言いようがない。
ところで、その種の人が、もし本当にボランティア活動をし、支え合う社会をつくるために地道な努力をしているとすれば、それはそれで尊敬に値するだろう。だが、それをしないで、ただ口先で綺麗事を言っている人が多い。だが、それでは説教する資格はない。何もしないのなら、ほかの人と何ら変わらないのだ。
自分で何もしていないのにそれを説教しているのだとすると、正論をふりかざしているだけ、ほかの人よりも始末に負えない。

樋口裕一「頭がいい人、悪い人の話し方」(PHP新書2004年7月)
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)