漫画『拉致の悲劇』
投稿者: kagome78a 投稿日時: 2002/11/02 11:08 投稿番号: [17127 / 232612]
産経抄より
拉致事件はいまや日本あげての国民的話題だが、実は世間は、表面の動きや目先の出来事だけに目や耳を奪われている嫌いがある。というのも北朝鮮が起こした事件の目的や本質までさかのぼって考えるゆとりがないからだろう。
▼ところがこの問題の根源を整理し、事件をトータルで考える本が現れた。それが漫画なのである。しかも著者は二十四歳の女性というのだから驚いた。畠(はたけ)奈津子著『拉致の悲劇』(高木書房)がそれ。「日朝交渉への気概を問う」という副題がついている。
▼畠さんは拉致被害者の地村保志・富貴恵さん夫妻と同じ日本海側の福井県生まれ。小学生のころから漫画が好きで、高三の夏、雑誌に初投稿して入賞、五千円の賞金をもらったことでやみつきになったという。畠さんに会ったら、清楚そのものの娘さんだった。
▼この漫画『拉致の悲劇』のすごいところは、きのうきょうの話題だから描いたのではない。「救う会」にかかわり一年以上の歳月をかけて事件の本質を調べ、洗い、深く掘り下げた。その調査と勉強の成果が結実しているところにある。
▼彼女によると、北朝鮮による外国人拉致は昭和三十年代後半、金日成の指令により南北統一の秘密工作のための手段を選ばぬ国家犯罪として登場した。昭和五十一年ごろから本格化したという。従ってこの漫画は昭和五十三年八月十五日、富山県の雨晴(あまはらし)海岸のアベック拉致未遂事件から始まっている。
▼この漫画のもう一つの美点は、絵に気品があることだ。いまわしい出来事や衝撃的なストーリーだから筆もおどろおどろになりがちかと思いきや、抑制されたペンのタッチに何ともいえぬ品がある。だからこそ読者の怒りと悲しみの琴線に触れるのだろう。
へえ、読んでみたい。
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.
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