外務省、異例の“二つの顔”
投稿者: sa_bo_ten_32 投稿日時: 2005/01/13 13:09 投稿番号: [170049 / 232612]
2005年01月13日(木)
外務省、異例の“二つの顔” 対北「攻めの外交」変われるか
外務省の事務次官に官房副長官補だった谷内正太郎氏(61)が四日付で就任したことで、外交政策に変化が生じるのかどうか注目が集まっている。谷内氏は対北朝鮮強硬派といわれてきた人物。一方、谷内氏とは同期入省だが対北融和派として批判を浴びたこともある田中均氏(57)は、ナンバー2のポストである外務審議官(政務担当)に留任した。日本人拉致事件に伴う経済制裁論が高まるなかで「対話優先」に傾きがちだった外務省の姿勢が変わるのかどうか。波紋も呼んだ新布陣の背景を探った。
「周囲ではいろいろと騒がれているが、一緒に力を合わせていこう」
次官交代に伴う職員へのあいさつを済ませた谷内氏がこう語りかけると、田中氏は「外交課題は山積している。日本外交は今が正念場だ。全力を挙げて取り組みましょう」と応じた。
今回の次官人事は約三年間続いた竹内行夫前事務次官の退任に伴うもので、早くから谷内、田中両氏を軸に検討が進んでいた。谷内氏は平成十四年十月に外務省総合外交政策局長から副長官補に就任。十三年の中央省庁再編に伴って設けられた副長官補に就いた人物が、出身官庁の次官に返り咲くのは初めてだ。
また、外務審議官は次官より後輩が務めるのが通例だが、田中氏は昭和四十四年入省で谷内氏とは同期の間柄。谷内氏は大学院修了後に入省したため田中氏より年上だとはいえ、「これまでは考えられなかったケース」(外務省筋)。
谷内氏は今月四日の会見で「外務省批判が行われ、省員の中に責任放棄や士気の低下があったのではないか。そろそろ攻めの外交に転じるべきだ」と強調。焦点の対北朝鮮政策では「(安否不明者の資料の)精査結果に関する北朝鮮の反応いかんによっては、厳しい対応も辞さないというのがわれわれの基本的な考え方だ」と述べるなど、さっそく“谷内色”を打ち出した。
一方、田中氏はアジア大洋州局長時代に北朝鮮と水面下で交渉を続け、十四年九月の小泉純一郎首相の電撃訪朝をおぜん立てしたことなどで知られる実力派。しかし自民党などからは、秘密裏に交渉を進め、その過程を政府内の極めて限られたメンバーにしか明かさない田中氏の手法に不満の声が高まっていた。さらに拉致被害者の家族らからも融和派ゆえの批判が強まっていた。
「田中氏は絶対にだめです」。拉致被害者やその家族から対北朝鮮強硬派として信頼を寄せられる自民党の安倍晋三幹事長代理は昨年十一月下旬、首相官邸サイドに田中氏の次官起用は見送ることを進言するよう猛烈に働き掛けた。
こうした自民党や拉致被害者の家族らの反発を考慮した町村信孝外相や竹内氏は、水面下で田中氏の大使転出を模索。「一時はロシア大使などが候補に挙がった」(政府関係者)という。しかし、当の田中氏は大使赴任の打診を拒み「いざとなったら、外務省を辞める」と周辺に漏らしたことから、辞任して大学教授になるのではないかとの憶測も流れた。
日朝交渉のほか、領土問題が懸案となっている日露交渉や冷却化が進んでいる日中関係などを抱えた現在、各国に独自のパイプを持つ田中氏が首相官邸にとって得難い存在であることに変わりはない。異例の外務審議官留任も「きちんと処遇してほしい」という小泉首相の指示を経て決まったとされるが“二つの顔”を持った外務省首脳部が、機能を発揮するかどうかは未知数だ。(笠原健)
goo産経新聞
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/seiji/20050113/m20050113007.html
外務省、異例の“二つの顔” 対北「攻めの外交」変われるか
外務省の事務次官に官房副長官補だった谷内正太郎氏(61)が四日付で就任したことで、外交政策に変化が生じるのかどうか注目が集まっている。谷内氏は対北朝鮮強硬派といわれてきた人物。一方、谷内氏とは同期入省だが対北融和派として批判を浴びたこともある田中均氏(57)は、ナンバー2のポストである外務審議官(政務担当)に留任した。日本人拉致事件に伴う経済制裁論が高まるなかで「対話優先」に傾きがちだった外務省の姿勢が変わるのかどうか。波紋も呼んだ新布陣の背景を探った。
「周囲ではいろいろと騒がれているが、一緒に力を合わせていこう」
次官交代に伴う職員へのあいさつを済ませた谷内氏がこう語りかけると、田中氏は「外交課題は山積している。日本外交は今が正念場だ。全力を挙げて取り組みましょう」と応じた。
今回の次官人事は約三年間続いた竹内行夫前事務次官の退任に伴うもので、早くから谷内、田中両氏を軸に検討が進んでいた。谷内氏は平成十四年十月に外務省総合外交政策局長から副長官補に就任。十三年の中央省庁再編に伴って設けられた副長官補に就いた人物が、出身官庁の次官に返り咲くのは初めてだ。
また、外務審議官は次官より後輩が務めるのが通例だが、田中氏は昭和四十四年入省で谷内氏とは同期の間柄。谷内氏は大学院修了後に入省したため田中氏より年上だとはいえ、「これまでは考えられなかったケース」(外務省筋)。
谷内氏は今月四日の会見で「外務省批判が行われ、省員の中に責任放棄や士気の低下があったのではないか。そろそろ攻めの外交に転じるべきだ」と強調。焦点の対北朝鮮政策では「(安否不明者の資料の)精査結果に関する北朝鮮の反応いかんによっては、厳しい対応も辞さないというのがわれわれの基本的な考え方だ」と述べるなど、さっそく“谷内色”を打ち出した。
一方、田中氏はアジア大洋州局長時代に北朝鮮と水面下で交渉を続け、十四年九月の小泉純一郎首相の電撃訪朝をおぜん立てしたことなどで知られる実力派。しかし自民党などからは、秘密裏に交渉を進め、その過程を政府内の極めて限られたメンバーにしか明かさない田中氏の手法に不満の声が高まっていた。さらに拉致被害者の家族らからも融和派ゆえの批判が強まっていた。
「田中氏は絶対にだめです」。拉致被害者やその家族から対北朝鮮強硬派として信頼を寄せられる自民党の安倍晋三幹事長代理は昨年十一月下旬、首相官邸サイドに田中氏の次官起用は見送ることを進言するよう猛烈に働き掛けた。
こうした自民党や拉致被害者の家族らの反発を考慮した町村信孝外相や竹内氏は、水面下で田中氏の大使転出を模索。「一時はロシア大使などが候補に挙がった」(政府関係者)という。しかし、当の田中氏は大使赴任の打診を拒み「いざとなったら、外務省を辞める」と周辺に漏らしたことから、辞任して大学教授になるのではないかとの憶測も流れた。
日朝交渉のほか、領土問題が懸案となっている日露交渉や冷却化が進んでいる日中関係などを抱えた現在、各国に独自のパイプを持つ田中氏が首相官邸にとって得難い存在であることに変わりはない。異例の外務審議官留任も「きちんと処遇してほしい」という小泉首相の指示を経て決まったとされるが“二つの顔”を持った外務省首脳部が、機能を発揮するかどうかは未知数だ。(笠原健)
goo産経新聞
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/seiji/20050113/m20050113007.html
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.