歴史から消された日本人の美徳
投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2004/12/20 01:00 投稿番号: [165875 / 232612]
黄文雄『歴史から消された日本人の美徳』(青春出版社)
日本人が世界から高く評価されたのは「武士道」だけではない。
こころが評価されたのだ、と黄文雄先生、独特の節回し、ますます絶頂である。
衝撃的な内容が山のように本書には詰まっているが、次の逸話には正直驚かされてしまった。
唐山地震は鎖国中の出来事ゆえに詳細は中国国内で封印されてきた。毛沢東時代の災禍である。
死者は数十万、唐山は壊滅した。
さて「地震による被害以上のある事態が起きていた」と黄さんは続ける。
「近辺の農民が被害者の家々を襲ったのだ。
まだ息の絶えていない人々から、農民が家財道具から腕時計まで奪うという有様で、被害地には人民解放軍が出動していたのだが、解放軍がいくら銃撃をつづけても、農民たちは屍を踏み越えて襲ってきた」。
対照的だったのは日本。
「日本の阪神淡路大震災の際、中国文壇の最長老、柏楊氏はテレビで神戸市民の状況を見て、秩序ある救援活動と、略奪行為が起きなかったことに感動を覚えたと私に語った」と黄文雄氏は感動しながら次のように描いた。
「こうした人への優しさに満ちた、成熟した日本社会こそ、世界に誇れる貴重な財産であろう」。
一方で儒教が誕生した中国本国では「儒教教育は、ただ『五常』や『五倫』など、忠孝や仁義の徳目を羅列するだけで、いったい『仁』とは何か、『義』とはなにかと、それを唱える教祖の孔子でさえそれぞれの概念を規定し」なかった。
だから「孝」と「忠」は両立しがたい矛盾であるにもかかわらず語らなかった。
「どういう道徳にもとづいて『仁』や『義』が成り立って、なぜそれが徳になるのか、なんの議論もせずに、ただありがたい言葉としてしか、人々に与えてこなかった」
これは外的強制であっても宗教的な内発的なものではない、と黄さんは断じている。
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.
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