小泉政権一年
投稿者: ringo_pie04 投稿日時: 2004/12/14 13:30 投稿番号: [164239 / 232612]
岩見隆夫氏の論評。
二年前に政権一年を経て書かれたもの。
やはり政治記者。二年前に既に看破していた。
http://www.fpcj.jp/j/fgyouji/br/2002/020520.html
私は今66歳で、36、7年政治記者をやっております。佐藤栄作という総理、――この方はノーベル平和賞を受賞した総理ですが――以来、17人の総理大臣の取材をしてきました。しかし、小泉純一郎さんのようなタイプの総理にめぐりあうのは今回初めてで、過去との比較はまったくできないのです。したがって今日も正確な分析がどこまでできるか自信がないわけですが、私の実感を申し上げたいと思います。
小泉政権が発足してから1年経ちまして、この政権が今、非常にきわどい岐路に立っていることは少なくとも間違いないと思います。私はこの政権を「グライダー型政権」と呼んでおります。つまり、エンジンがないけれど、風さえ吹けば飛べて、風が止むと墜落する特性を持った政権だという認識です。ですから支持率が4割台をキープできれば悠々と飛行はできるわけですが、4割台を切って3割、2割と落ちてくると「要注意」でして、まさに「要注意」のちょうど今境目にこの政権はあります。強力なジェットエンジンをちゃんと備えている政権ならば、2割台の支持率でも飛行は可能です。しかし、小泉さんはまるでカウボーイみたいに一人で馬に乗って走っているという感じです。
この政権の寿命については、今でも風見鶏と言われている中曽根康弘元総理大臣――すでに84歳ですが、――が最近論文を発表しました。それは小泉さんの長期政権論で、今非常に話題になっています。中曽根さんが小泉政権を長期政権だと言っている理由は3つあります。1つは小泉さんはまだ気力が落ちていないこと。2つ目は、自由民主党の中に後を継ぐ適任者がいないこと。3つ目は、野党に総理大臣の人材がいないこと。
しかし私は、いずれも積極的な長期政権の理由ではないと思うのです。この理由だけでは不十分ではないかと思っております。
小泉さんの欠陥は3つあります。第1にこの政権には熟練したプロがいません。2番目は政治のやり方が直感で処理することが非常に多くて、準備がないことです。デフレ対策をどうするか、アメリカがイラクを攻撃した時にはどうするかなど、テーマは非常にはっきりしているのですが、どうも出たとこ勝負でやろうとしています。1年間の私の総理に対する印象は、物事を深く考えることがあまり好きでないリーダーだという印象です。3番目の欠陥は、長期ビジョンができないことです。政治の目標の1つは夢を与えることにあると思いますが、夢がないですね。強いて言えば、彼の奇妙なヘアースタイルぐらいしか夢がない。ただ、小泉さんの救いは、この1年間「期待外れだった」という批判はあることはあるのですが、「あの人が嫌いだ」と言う人はほとんど国民の中にいないことです。前総理の森喜朗さんはほとんどの人は嫌いでした。そこに決定的な違いがあります。ですから結論的に申し上げると、小泉さんは長期政権などと呑気なことを言っておられる時ではないのですが、私も何となく続きそうな感じがします。
―――― 大変長いので省略
二年前に政権一年を経て書かれたもの。
やはり政治記者。二年前に既に看破していた。
http://www.fpcj.jp/j/fgyouji/br/2002/020520.html
私は今66歳で、36、7年政治記者をやっております。佐藤栄作という総理、――この方はノーベル平和賞を受賞した総理ですが――以来、17人の総理大臣の取材をしてきました。しかし、小泉純一郎さんのようなタイプの総理にめぐりあうのは今回初めてで、過去との比較はまったくできないのです。したがって今日も正確な分析がどこまでできるか自信がないわけですが、私の実感を申し上げたいと思います。
小泉政権が発足してから1年経ちまして、この政権が今、非常にきわどい岐路に立っていることは少なくとも間違いないと思います。私はこの政権を「グライダー型政権」と呼んでおります。つまり、エンジンがないけれど、風さえ吹けば飛べて、風が止むと墜落する特性を持った政権だという認識です。ですから支持率が4割台をキープできれば悠々と飛行はできるわけですが、4割台を切って3割、2割と落ちてくると「要注意」でして、まさに「要注意」のちょうど今境目にこの政権はあります。強力なジェットエンジンをちゃんと備えている政権ならば、2割台の支持率でも飛行は可能です。しかし、小泉さんはまるでカウボーイみたいに一人で馬に乗って走っているという感じです。
この政権の寿命については、今でも風見鶏と言われている中曽根康弘元総理大臣――すでに84歳ですが、――が最近論文を発表しました。それは小泉さんの長期政権論で、今非常に話題になっています。中曽根さんが小泉政権を長期政権だと言っている理由は3つあります。1つは小泉さんはまだ気力が落ちていないこと。2つ目は、自由民主党の中に後を継ぐ適任者がいないこと。3つ目は、野党に総理大臣の人材がいないこと。
しかし私は、いずれも積極的な長期政権の理由ではないと思うのです。この理由だけでは不十分ではないかと思っております。
小泉さんの欠陥は3つあります。第1にこの政権には熟練したプロがいません。2番目は政治のやり方が直感で処理することが非常に多くて、準備がないことです。デフレ対策をどうするか、アメリカがイラクを攻撃した時にはどうするかなど、テーマは非常にはっきりしているのですが、どうも出たとこ勝負でやろうとしています。1年間の私の総理に対する印象は、物事を深く考えることがあまり好きでないリーダーだという印象です。3番目の欠陥は、長期ビジョンができないことです。政治の目標の1つは夢を与えることにあると思いますが、夢がないですね。強いて言えば、彼の奇妙なヘアースタイルぐらいしか夢がない。ただ、小泉さんの救いは、この1年間「期待外れだった」という批判はあることはあるのですが、「あの人が嫌いだ」と言う人はほとんど国民の中にいないことです。前総理の森喜朗さんはほとんどの人は嫌いでした。そこに決定的な違いがあります。ですから結論的に申し上げると、小泉さんは長期政権などと呑気なことを言っておられる時ではないのですが、私も何となく続きそうな感じがします。
―――― 大変長いので省略
これは メッセージ 164237 (ringo_pie04 さん)への返信です.