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英霊とイチロー

投稿者: mutekinozerosen 投稿日時: 2004/09/25 23:08 投稿番号: [152402 / 232612]
アメリカの国技をといわれる野球で八十年破られなかった大記録をまもなく破ろうとするイチロー。その世紀の瞬間が次第に近づいています。

八十年もの間幾多の選手が生まれては消え、数々の記録を打ち立てながらしかし破られることのなかった記録。それを少年のようなスレンダーな日本人選手が超えようとする。この途方もない記録を破ろうとするイチローの姿に、非西洋世界でただ一国、あの強大なアメリカに立ち向かったかつての日本人を重ねて見ることは邪道でしょうか。

スポーツと国家の存続をかけて戦う戦争とは同日の談ではありませんが、アメリカ人投手に立ち向かうイチローの姿に、果敢に米軍に向かって散っていった数多の英霊の姿を見てしまうような。様々なミスが重なり、結果はあのようになってしまったが、本来決して敗れる戦争ではなかったぞ、と。スポーツは対等なルールの下で闘かわれますが、大東亜戦争は日本が不利な状況に追い込まれ破れた。能力は対等、いやそれ以上。それをイチローが証明してくれた。

まもなく打ち立てられるであろうこの大記録は、二十一世紀中は破られることはないかもしれない。その間日本人がアメリカの野球史の一角を支配することになる。

日本は戦後、一度アメリカに勝っている、経済的に。英霊の生き残り達が死に物狂いで築き上げた日本、GDPは二十一世紀初頭(つまり今頃)アメリカを抜くといわれ、日本の土地資産総額がアメリカのそれを上回るという時代があった。本気で日本を恐れたアメリカが巻き返しを図ったその後の経過はご存知の通りです。

再度敗れ去った日本がようやく復活しかけた今、イチロー選手が途方もない記録を樹立しようとしている。靖国の英霊も目を細めて見つめているに違いない。現在の同盟国はかつての戦勝国と敗戦国、敗戦国のチャンピオンが戦勝国の国技のチャンピオンになろうとしている。大変うれしいことではありますが、やや苦味が混じったうれしさでもあります。
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