小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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過去の日経コラム紹介

投稿者: vivivivivivivilll 投稿日時: 2004/09/24 23:22 投稿番号: [152262 / 232612]
平和を実現するためにどうするべきか―。
現在においても、この問いへの確実な答えがあるわけではない。

しかし、その難題に立ち向かうためには、バランス・オブ・パワーという痛々しい現実を直視する必要がある。

好むと好まざるとにかかわらず、軍事に精通して戦略を練らなければならない。

戦略の現実においては、「どうあるべきか」という理想像ではなく、「何ができるのか」という等身大の実行力が問われる。

美しいおとぎ話は足元の国防整備をいたずらに遅滞させて、無益どころか害悪をもたらす場合すらある。

こうしたむき出しの現実論の対極にあるのが平和主義者だ。
「平和になる」という願いこそが重要。
その志は崇高だ。主流派の武器は「戦争反対」という署名活動。
確かに世界のすべての人々が平和主義者になれば戦争はなくなるかもしれない。

しかし、歴史は平和主義者の願いを裏切ってきた。平和を渇望する欧米諸国の宥和政策がナチスの台頭を許したように、祈りだけでは戦争をなくせない。
署名運動は啓蒙活動としては悪くないが、武器としては威力に欠ける。
それが我々の目前にある現実である。
とはいえいつの世も現実を直視しない人々は多い。

例えば我が国の経済学者だ。「インフレターゲット」なる新説がばっこし、それに反論しようものなら「マクロ経済を勉強し直せ」といわれる。

そこでその経済学者たちに、インフレをコントロールする具体策を聞いてみると、答えられない。

軍事戦略なき平和主義者たちのようだ。
「どんな手段を使ってもやるしかない」という決意のみが聞こえてくる。

これでは「祈ればかなう」という念力主義でしかない。インフレが行き過ぎてもおのずと管理は可能だともいう。署名運動と大差あるまい。願いは真摯でも政策として有効か否かは別問題だろう。

学者であれば自説を証明するためにアルゼンチンに赴くべきだ。素晴らしい処方せんを用いて混乱を鎮めてみるがよい。
ターゲット設定で管理できない現実をなぜ直視しないのか。
日本に関しては量的緩和が三倍になったのに緩和効果が出てこない理由を分析すべきである。

理想と違うからといって現実から目を背けてはならない。
目を背け続ければ新たなナチスの台頭を許すだけであろう。
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