>>偵察衛星の分解能
投稿者: dd_qq_d 投稿日時: 2004/09/21 04:48 投稿番号: [151882 / 232612]
情報収集衛星2(サンプル
4月11日発行分)
1998年11月。当時の小渕内閣で北朝鮮の偵察も可能な、「情報収集衛星」
を保有することを決定した。「情報収集衛星」というのは作られた言葉で、「偵
察衛星」といっても良いのだが、政治家や国民からの批判を考えて、あえて回り
くどい呼び方をしている。
日本はこれまで、平和利用に限った宇宙開発をしていた。アメリカやロシアな
どは軍が密接に関わっているが、日本では、宇宙開発について自衛隊は一切関わ
っていない。宇宙科学研究所(ISAS)や宇宙開発事業団(NASDA)、そして現在の
宇宙航空研究開発機構(JAXA)でも、軍事には一切ノータッチである。
軍事衛星の開発は、日本の宇宙開発にとって初めてであり、大きな転換期とな
った。しかし、開発が初めてということは、今までやったことのない事に挑戦す
るという、大きなリスクも伴うのであった。
小渕内閣が出した計画では、「2002年までに4基の衛星を打ち上げ、地上
運用センターが完成次第、衛星の撮影した画像の情報を分析し外交・国防・災害
時の対策に活用する」という方針を出していた。
しかし、一年後の1999年11月。日本が世界に誇る純国産ロケット、H2A
の8号機が打ち上げに失敗した。これによってH2の運用は終了し、開発中であっ
たH2の後継機、H2Aの運用を開始することになった。H2A運用開始まで、情報収集
衛星の打ち上げはおあずけになってしまったのだ。
実は北朝鮮が「テポドン」を打ち上げる前から、政府は偵察任務を備えた衛星
の運用を検討していた。といっても、三菱電気側からレクチャーを受けただけで
あって、導入するしないという話はまだ出ていなかった。それが、同年8月31
日の「テポドン・ショック」で風当たりは大きく変化した。
日本が偵察衛星を持つと言えば、野党内はもちろん多くの国民からも批判が出
る。しかし、すべては「テポドン」が変えた。陰で進められていた偵察衛星の計
画が一躍表舞台に登場し、野党内からも大きな非難は出なかった。そればかりか、
民主党の菅直人氏が、日本も偵察衛星を持つべき、と言う意図の発言をした。そ
れだけ、北朝鮮のミサイルが日本上空を通過し、太平洋に落下したことは大きな
事だった。
人工衛星を積んでいたか否か、と言う話題はどうでもよくなった。現に、当時
の野中官房長官は「ミサイルだろうが、人工衛星だろうが、射程の長いものが発
射されたことは、日米安保体制への挑戦だ」と言う発言をしている。
こうして、予算総額2500億円の、日本初の偵察衛星システムの開発が始ま
った。しかし、なにしろ初めて開発するタイプの衛星だ。当然、開発が難航する
ことは予想できた。しかし、政治家達は「専門家に任せる。金はやるから完成さ
せろ」と言う捨て台詞を残して去っていったのだ。
もしかしたら、彼らは「箱に”写るんです”を取り付けたもの」としか思って
いなかったのかもしれない。
偵察衛星にとって一番重要なのは、解像力(解像度)だ。つまり、その衛星が
どれだけの偵察能力を持っているのか、と言うことだ。現在、世界最高レベルと
いわれている偵察衛星で、15cmの解像度を持つと言われる。これは、車の車
種を楽に判別できるレベルにある。たとえば、軍用トラックか、観光バスか、と
言う事を見分けられる。一説には、ナンバープレートさえも見分けられると言う。
さて、日本の情報収集衛星の解像度はどれぐらいなのか。当初、1m程度と言
われていた。これは、車の車種が辛うじて判別できるレベルである。
しかし、その後情報収集衛星の関係者の口からこぼれた情報では、「2〜3m」
と言う数字だった。これでは、乗用車かバスか、と言った、おおまかな判別しか
出来ない。
日本の技術をもってしても、偵察衛星としては”ぼちぼち”と言うレベルの衛
星しか開発できなかった。しかし、これは決して、日本の技術が低いと言うこと
を表しているわけではない。一番の問題は時間である。開発期間の短さは、致命
的ともいえる欠陥を残した。
そして、再び関係者からの口から語られた一言は、情報収集衛星の計画そのも
のにトドメをさした。
なんと、解像度はもっと低かったのだ。
■よらしむべからず、しらしむべからず!
1998年11月。当時の小渕内閣で北朝鮮の偵察も可能な、「情報収集衛星」
を保有することを決定した。「情報収集衛星」というのは作られた言葉で、「偵
察衛星」といっても良いのだが、政治家や国民からの批判を考えて、あえて回り
くどい呼び方をしている。
日本はこれまで、平和利用に限った宇宙開発をしていた。アメリカやロシアな
どは軍が密接に関わっているが、日本では、宇宙開発について自衛隊は一切関わ
っていない。宇宙科学研究所(ISAS)や宇宙開発事業団(NASDA)、そして現在の
宇宙航空研究開発機構(JAXA)でも、軍事には一切ノータッチである。
軍事衛星の開発は、日本の宇宙開発にとって初めてであり、大きな転換期とな
った。しかし、開発が初めてということは、今までやったことのない事に挑戦す
るという、大きなリスクも伴うのであった。
小渕内閣が出した計画では、「2002年までに4基の衛星を打ち上げ、地上
運用センターが完成次第、衛星の撮影した画像の情報を分析し外交・国防・災害
時の対策に活用する」という方針を出していた。
しかし、一年後の1999年11月。日本が世界に誇る純国産ロケット、H2A
の8号機が打ち上げに失敗した。これによってH2の運用は終了し、開発中であっ
たH2の後継機、H2Aの運用を開始することになった。H2A運用開始まで、情報収集
衛星の打ち上げはおあずけになってしまったのだ。
実は北朝鮮が「テポドン」を打ち上げる前から、政府は偵察任務を備えた衛星
の運用を検討していた。といっても、三菱電気側からレクチャーを受けただけで
あって、導入するしないという話はまだ出ていなかった。それが、同年8月31
日の「テポドン・ショック」で風当たりは大きく変化した。
日本が偵察衛星を持つと言えば、野党内はもちろん多くの国民からも批判が出
る。しかし、すべては「テポドン」が変えた。陰で進められていた偵察衛星の計
画が一躍表舞台に登場し、野党内からも大きな非難は出なかった。そればかりか、
民主党の菅直人氏が、日本も偵察衛星を持つべき、と言う意図の発言をした。そ
れだけ、北朝鮮のミサイルが日本上空を通過し、太平洋に落下したことは大きな
事だった。
人工衛星を積んでいたか否か、と言う話題はどうでもよくなった。現に、当時
の野中官房長官は「ミサイルだろうが、人工衛星だろうが、射程の長いものが発
射されたことは、日米安保体制への挑戦だ」と言う発言をしている。
こうして、予算総額2500億円の、日本初の偵察衛星システムの開発が始ま
った。しかし、なにしろ初めて開発するタイプの衛星だ。当然、開発が難航する
ことは予想できた。しかし、政治家達は「専門家に任せる。金はやるから完成さ
せろ」と言う捨て台詞を残して去っていったのだ。
もしかしたら、彼らは「箱に”写るんです”を取り付けたもの」としか思って
いなかったのかもしれない。
偵察衛星にとって一番重要なのは、解像力(解像度)だ。つまり、その衛星が
どれだけの偵察能力を持っているのか、と言うことだ。現在、世界最高レベルと
いわれている偵察衛星で、15cmの解像度を持つと言われる。これは、車の車
種を楽に判別できるレベルにある。たとえば、軍用トラックか、観光バスか、と
言う事を見分けられる。一説には、ナンバープレートさえも見分けられると言う。
さて、日本の情報収集衛星の解像度はどれぐらいなのか。当初、1m程度と言
われていた。これは、車の車種が辛うじて判別できるレベルである。
しかし、その後情報収集衛星の関係者の口からこぼれた情報では、「2〜3m」
と言う数字だった。これでは、乗用車かバスか、と言った、おおまかな判別しか
出来ない。
日本の技術をもってしても、偵察衛星としては”ぼちぼち”と言うレベルの衛
星しか開発できなかった。しかし、これは決して、日本の技術が低いと言うこと
を表しているわけではない。一番の問題は時間である。開発期間の短さは、致命
的ともいえる欠陥を残した。
そして、再び関係者からの口から語られた一言は、情報収集衛星の計画そのも
のにトドメをさした。
なんと、解像度はもっと低かったのだ。
■よらしむべからず、しらしむべからず!
これは メッセージ 151877 (rachi_yamero さん)への返信です.