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『暗黒大陸中国の真実』

投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2004/09/06 00:55 投稿番号: [150019 / 232612]
芙蓉書房出版
ラルフ・タウンゼント著・田中秀雄・先田堅紀智共訳

なぜ『暗黒大陸中国の真実』を翻訳したのか

著者のラルフ・タウンゼントはほとんど日本では知られていない。
しかし一度その経歴と人生を知るとほとんどの人は茫然としてしまうだろう。
その行動の一貫性と数奇な運命に対してである。

もっとも彼は戦前、敢然と日本を弁護し、ルーズベルト政権や中国を批判した親日派ジャーナリストとして、一部の外交専門家、言論界ではわりに知られていた。

彼が忘れられたのは。日本の敗戦後である。
ちょうど我々がGHQの思想統制と洗脳教育の中で、戦前一切のことを呪わしく思わされ、戦前の真実の姿を忘れさってしまったように、タウンゼントのことも忘れられていったのだ。

しかしそのタウンゼントがGHQの職員たちの源流であるルーズベルト政権のニューディーラーたちを政権発足当時から批判し続けていたとすれば、読者はどう思われるだろう。

彼はその著書の中で、ルーズベルト政権内部に巣食うコミンテルン勢力=彼言うところの「新自由主義」の危険性について、指摘していたのである。

当然彼らは日本が中国大陸において共産主義と戦っている理由を理解しないわけで、真珠湾攻撃後、タウンゼントが反米活動の容疑で一年間牢獄生活をさせられるのは、いわばその言論活動の」宿命ともいうべきものであった。

また当然彼の思想は、戦後のGHQ占領体制を批判する立場にあるのだ。
彼が今日よみがえるべき理由もここにある。

『暗黒大陸   中国の真実』は彼の処女作である。
外交官としての彼中国の現地で見た生々しい赤裸々な中国人の実際の姿をルポしたものである。

彼が見たのは貴重だ。
排外活動で被害を受けているのは日本だけではない、アメリカもそうなのだということ、また当時の中国人と今の彼らがどう違い、似通っているか、なぜアメリカ人は中国を支持し、日本を非難したか、タウンゼントの慧眼から様々な示唆を読者は得られるに違いない。(田中秀雄)
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