オリンピック初勝利に向けて
投稿者: aoinomama13 投稿日時: 2004/07/29 11:41 投稿番号: [145423 / 232612]
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小泉内閣メールマガジン 第150号より
[特別寄稿]
● オリンピック初勝利に向けて(サッカー女子日本代表監督 上田栄治)
子供の頃は野球少年で、サッカーに目覚めたのは中学3年の秋。68年の
メキシコオリンピックで日本サッカーが銅メダルを取りました。杉山さんや
釜本さんのプレーに感動して高校からサッカーを始めました。
代表監督のオファーが来たとき、正直言って「えっ女子?」という感じは
ありました。驚いたのは最初のミーティング。部屋に入ると27名の選手が
ぎらっと私をにらみつけていました。私が話し始めると、一言も聞きもらす
まいと真剣にメモをとる選手たち。男子ではあまり見られない光景です。
「サッカーが好き」「うまくなりたい」というひたむきさや「飢え」のよ
うなものがひしひしと伝わってきました。彼女たちの気迫、眼力におされて
頭の中は真っ白。言いたいことも筋道立てて話すことができず、しどろもど
ろ。監督として実にかっこわるいスタートになってしまいました。
女子サッカーにはプロがありません。選手たちはそれぞれサッカー以外の
仕事や学業を持っており、仕事や勉強を終えてから、夜間集まって練習して
います。一部のチームを除けば、高校のグラウンドを借りて練習するなど、
環境も整っていません。代表合宿に来ると、「サッカーに集中できる」と選
手たちも喜んでいます。
練習では、常に世界のスタンダード(世界で通用するか)を意識していま
す。「そのパスは世界で通用するのか?」「そういうスピードで、そういう
正確さで世界と戦えるのか?」と高い意識を持ってトレーニングすることが
大切です。
北朝鮮を破ってアテネへの切符を手にしたわけですが、過去の対戦では、
ボールを北朝鮮のゴール近くに運ぶこともできず、ゴールチャンスも1試合
1回くらい。それが3−0の勝利。相手を押し込んだゲームができた。勝因
は、組織プレーがしっかりできたこと、そしてそれ以上に、組織の中で個々
の選手が個性を発揮できたことが良かったと思います。
サッカーは11人でやるものですから組織プレーは不可欠。でも、組織だ
けでは勝てないのがサッカーです。組織プレーはもともと日本の強みですが、
さらに、足りないと思っていた1対1の場面でのドリブル、相手を抜くプレ
ーが世界に通用する、世界のトップが相手でも「抜ける」という自信をつけ
たことは大きい。
アテネでの大きな目標として「メダルを取りたい」というのはありますが、
女子チームはオリンピックでまだ1勝もしていません。まず1勝、そして決
勝トーナメント進出、というふうに一つ一つ前に進んでいきたいと思います。
大事なのは8月11日、初戦のスウェーデン戦です。ワールドカップ準優
勝の強豪ですが、勝てない試合ではありません。大きくて当たりの強いチー
ムですが、フットワークが良くないので1対1はそれほど強くない。日本の
ドリブル力が生かせそうです。皆さん、ぜひ期待して観てください。
※ アジア地区最終予選(北朝鮮戦)の様子
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2004/0729c.html
※ 上田監督のプロフィール
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2004/ueda.html
[特別寄稿]
● オリンピック初勝利に向けて(サッカー女子日本代表監督 上田栄治)
子供の頃は野球少年で、サッカーに目覚めたのは中学3年の秋。68年の
メキシコオリンピックで日本サッカーが銅メダルを取りました。杉山さんや
釜本さんのプレーに感動して高校からサッカーを始めました。
代表監督のオファーが来たとき、正直言って「えっ女子?」という感じは
ありました。驚いたのは最初のミーティング。部屋に入ると27名の選手が
ぎらっと私をにらみつけていました。私が話し始めると、一言も聞きもらす
まいと真剣にメモをとる選手たち。男子ではあまり見られない光景です。
「サッカーが好き」「うまくなりたい」というひたむきさや「飢え」のよ
うなものがひしひしと伝わってきました。彼女たちの気迫、眼力におされて
頭の中は真っ白。言いたいことも筋道立てて話すことができず、しどろもど
ろ。監督として実にかっこわるいスタートになってしまいました。
女子サッカーにはプロがありません。選手たちはそれぞれサッカー以外の
仕事や学業を持っており、仕事や勉強を終えてから、夜間集まって練習して
います。一部のチームを除けば、高校のグラウンドを借りて練習するなど、
環境も整っていません。代表合宿に来ると、「サッカーに集中できる」と選
手たちも喜んでいます。
練習では、常に世界のスタンダード(世界で通用するか)を意識していま
す。「そのパスは世界で通用するのか?」「そういうスピードで、そういう
正確さで世界と戦えるのか?」と高い意識を持ってトレーニングすることが
大切です。
北朝鮮を破ってアテネへの切符を手にしたわけですが、過去の対戦では、
ボールを北朝鮮のゴール近くに運ぶこともできず、ゴールチャンスも1試合
1回くらい。それが3−0の勝利。相手を押し込んだゲームができた。勝因
は、組織プレーがしっかりできたこと、そしてそれ以上に、組織の中で個々
の選手が個性を発揮できたことが良かったと思います。
サッカーは11人でやるものですから組織プレーは不可欠。でも、組織だ
けでは勝てないのがサッカーです。組織プレーはもともと日本の強みですが、
さらに、足りないと思っていた1対1の場面でのドリブル、相手を抜くプレ
ーが世界に通用する、世界のトップが相手でも「抜ける」という自信をつけ
たことは大きい。
アテネでの大きな目標として「メダルを取りたい」というのはありますが、
女子チームはオリンピックでまだ1勝もしていません。まず1勝、そして決
勝トーナメント進出、というふうに一つ一つ前に進んでいきたいと思います。
大事なのは8月11日、初戦のスウェーデン戦です。ワールドカップ準優
勝の強豪ですが、勝てない試合ではありません。大きくて当たりの強いチー
ムですが、フットワークが良くないので1対1はそれほど強くない。日本の
ドリブル力が生かせそうです。皆さん、ぜひ期待して観てください。
※ アジア地区最終予選(北朝鮮戦)の様子
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2004/0729c.html
※ 上田監督のプロフィール
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2004/ueda.html
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.