小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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戦略情報研究所メールマガジン 6/17

投稿者: aoinomama13 投稿日時: 2004/06/17 18:17 投稿番号: [138680 / 232612]
■弱い北朝鮮と強い日本

               荒木和博(戦略情報研究所代表)

  私たちはいつも「北朝鮮にやられるのをいかに防ぐのか」ばかりを考えてる。そこにあるイメージは「凶暴で何をするか分からない北朝鮮と、脅える日本」といったものだ。
 
  しかし、国際社会の中で見れば日本と北朝鮮の国力の差は歴然としている。北朝鮮は面積で日本の3分の1、人口で6分の1、経済力に至っては比較のしようがない。かろうじて日本を上回るのが百万以上の軍隊だが、それも大部分はまともに食うこともままならない状態である。もちろん、工作や謀略活動は日本を凌いでいるが、これは日本がやっていないというだけの話で、その気になれば対応できないことではない。
 
  また、今回の小泉訪朝は基本的には失敗だと思うが、その反面で北朝鮮のウィークポイントを明らかにする効用はあった。つまり、
  1、北朝鮮は援助が欲しい
  2、北朝鮮は経済制裁を恐れている
  3、建物への課税をはじめとする総聯への圧力は北朝鮮へのダメージとなるということだ。そして、5.22でもこのカードは完全に捨てたわけではない。経済制裁も小泉総理自身がどこまで考えているかは別として、「平壌宣言を北朝鮮が守っていない」という理由でいくらでも切れるのである。かえって、総理が「なにもやりませんよ」と言っている一方で制裁の準備を着々と進めた方が北朝鮮にとってはよほど不気味かもしれない。
 
  また、たびたび問題になる一昨年10月の5人の帰国について田中均・現外務省審議官が「5人はまた北朝鮮に戻す」という約束をしたという話も非難ばかりすべきではないと思う。最近、北朝鮮はこのときのビデオをマスコミにリークしたという話があるのだが、その「約束」が事実だとしても交渉の過程で「一度戻したら二度と北朝鮮には返さない」と言ったら北朝鮮は出してこなかったろう。
  本人の意向はともかく、これは見ようによっては「北朝鮮を手玉に取った」と言えないこともない。その結果として5人と、5人の家族8人のうち5人は帰ってきているのだからこの「嘘」は評価されるべきではないか。できることなら「特定失踪者を10人返してきたら今度は本当に拉致問題は幕引きに持っていきますから」と言ってもう一度騙してきて欲しいくらいである。北朝鮮には散々騙されているのだし、今も「拉致問題はもう解決済み」などと言っているのだから、こちらから2,3度騙しても罰はあたらないだろう(日本人の美意識が許さないと言えばそれまでだが)。
 
  日本的な圧力というのは米国のようにあからさまにやるのではなく、ニッコリ笑って「圧力なんかかけませんから、仲良くしましょうよ」と言いながら裏で、なおかつこれ見よがしに圧力をかけていくということが効き目があるのかも知れない(小泉訪朝がそこまで読んでやったなら大したものだが、そうでなくても謀略ばかりやっている国だから勝手にそう見てくれるだろう)。
 
  核についても、「北朝鮮が止めないなら、安全保障上日本も核武装を議論せざるを得なくなるなあ」くらいのことを言えば(別に記者会見で言う必要はない。政府や与党の誰かが呟けばいい)北朝鮮が動く以上に中国や米国が慌てて北朝鮮を抑えにかかるだろう。かつて西村真悟代議士はこの発言で防衛政務次官を辞任せざるをえなかったが、あのときから比べると時代は様変りしているのだ。
 
  その是非はともかく、日本は米英中露など、世界のほとんどすべての大国と戦った世界で唯一の国である。負けた相手は米国だけであり、その米国相手の戦争も、後から考えれば情けないほど戦略のない戦いで、それでも4年間戦い続けられたのだから(半分自嘲気味な表現が)、北朝鮮に負けるはずはないのである。備えは万全であるべきだが、過大評価して彼らの謀略の術中に嵌ることがないようにすることが大事なのではないか。
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