◆ソ連の場合
兵本達吉氏(元共産党代議士秘書)によると、1997年11月
6日、モスクワ放送は「10月革命の起きた1917年から旧ソ連
時代の87年の間に6,200万人が殺害され、内4,000万が
強制収容所で死んだ。レーニンは、社会主義建設のため国内で
400万の命を奪い、スターリンは1,260万の命を奪った」と
放送しました。
このうちスターリン時代に関しては、マーティン・メイリア教授
(カリフォルニア大学バークレイ校)が、最低2,000万人とい
う数字を提示しています。内訳は、強制労働収容所の死者
1,200万人、1937〜39年の処刑者100万人、農業集団
化の犠牲者600万人〜1,100万人などです。
なお、第2次世界大戦でのソ連の死傷者数は、平凡社「世界大百
科事典」によると、1,200〜1,500万とされます。戦争よ
りも共産主義の方が、ソ連の人々に大きな犠牲を生み出したようです。
◆中国の場合
毛沢東は、1957年2月27日、「49年から54年までの間
に80万人を処刑した」と自ら述べています。(ザ・ワールド・
アルマナック1975年版)。周恩来は、同年6月、全国人民代表
大会報告で、1949年以来「反革命」の罪で逮捕された者のうち
、16%にあたる83万人を処刑したと報告しています。また、
42%が労働改造所(労改、強制収容所)に送られ、32%が監視
下に置かれたと述べています。
毛沢東は、その後もさまざまな権力闘争や失政を続けましたが、
丁抒らの研究によると、大躍進運動と文化大革命によって、
2,000万人が死に追いやられたとされています。
「共産主義黒書」では、ジャン・ルイ・マルゴランが、ほぼ信頼
できる数値として、内戦期を除いた犠牲者の数を、次のように総括
的に提示しています。
・体制によって暴力的に死に至らしめられた人
700万〜1,000万人(うち数十万人はチベット人)
・「反革命派」としてラーゲリに収容され、そこで死亡した人
約2,000万人
・1959〜61年の「大躍進期」に餓死した人
2,000ないし4,300万人
◆日本の場合
「共産主義黒書」に掲載されいるかはわかりませんが、我が国に
は、ソ連によるシベリア抑留問題があります。
大東亜戦争(太平洋戦争)の末期、共産主義ソ連は日ソ中立条約
を一方的に破棄して、満州・樺太等を侵攻しました。さらに、スタ
ーリンは国際法を無視し、日本人を俘虜として抑留し、シベリア等
の各地で強制労働を課しました。
わが国の厚生省援護局の資料によると、
抑留者は約57万
5,000人、うち死亡者は、約5万5,000人とされています。
また、ロシア側の研究報告によると、抑留者は約54万6,000
人、うち死亡者は、約6万2,000人とされています。
(「はるかなシベリア・戦後50年の証言」北海道新聞社)
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kak2/1209301.htm