■いつまで待たせるのか−第2回6者協議の結果について
本日、私たちは、2月に行われた6者協議で、米国政府が拉致問題について積極的
に取り上げてくださったことに感謝を申し上げるために、ベーカー駐日大使を訪問した。
6者協議において、日本代表とアメリカ代表は冒頭演説で拉致問題解決を訴えた。
事前に北朝鮮は、6者協議で拉致問題を出すなら日本の出席を認めない、などという
卑劣な脅しをかけていたが、結局、日本とアメリカの演説を黙って聞いているだけで
何もできなかった。
それだけでなく、北朝鮮代表は一時間半近く日本代表との拉致問題を中心とする二
国間協議に応じた。こちらが言うべきことをきちんと言うという強い姿勢を堅持すれ
ば、北朝鮮の脅しは恐れるに足らないことが、今回も証明された。圧力が対話を生む
ということを再度強調しておく。
協議での北朝鮮側の発言は、従来と変わらず拉致を行った犯人が被害者である日本
を一方的に非難するという許せないものだった。ただし、拉致問題の解決が米朝関係
改善と核問題解決と関係すると、これまでにない発言があったのは、日米両国が固く
連帯していることに対する焦りと言えるもので見逃せない。北朝鮮は日本の主張を本
国の担当者に伝えることと、次回の政府間協議の日程を近く知らせてくることを約束
した。
この結果を受けて私たちは、日米の連帯を強めてより一層の圧力を北朝鮮にかける
ことを強く求める。政府認定の15人に限ってもすでに事件発生から25年以上が過
ぎている。被害者と家族の「生き地獄」の苦しみがこれ以上続くことは絶対に許され
ない。
アメリカ政府には、今回の6者協議で拉致問題解決を強く主張してくださったこと
に心から感謝の意を表したい。また、ベーカー駐日大使が、拉致被害者救出運動に多
大な理解を示し、助言や協力を頂いてきたことに心から謝意を表したい。日米が、拉
致問題解決で固く連帯していることを北朝鮮に示すことができたのは、拉致問題解決
にとって大きな一歩となった。
2月初め、アーミテージ国務副長官は、六者協議での北朝鮮の言動を見て4月に発
表されるテロ支援国リストにおいて日本人拉致を明文化するかどうか決める、と私た
ちに語られたが、今回の結果を受けて、ぜひ日本人拉致を明文化することを米国政府
にお願いしたい。
平成16年3月16日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表
横田
滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長
佐藤勝巳
http://www.sukuukai.jp/houkoku/log/200403/20040316.htm