小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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理由なき外交交渉の拒否

投稿者: remember140917 投稿日時: 2004/01/31 16:01 投稿番号: [104310 / 232612]
2004/01/31   (産経新聞朝刊)
【正論】東京基督教大学教授・西岡力   北の焦り示す北京の非公式接触揺さ振り狙うも提案に新味なし ≪理由なき外交交渉の拒否≫( 1/31)
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  私は昨年十二月二十日から二十一日に北京で行われた日朝非公式接触に自民党の平沢勝栄、民主党の松原仁両衆院議員とともに参加した。

  私がこの接触に参加した理由は、(1)交渉は外交当局同士ですべきである(2)ただし、このまま北朝鮮が拉致解決に誠意をみせなければ日本は経済制裁を断行するというメッセージを直接伝える(3)彼らが現段階でこちらにどんなことを伝えようとしているのかを聞く(4)帰国後、速やかに家族会・救う会と政府などの関係方面に報告を行い、相談する−ということだった。

  結論から言えば、今回の北朝鮮側の主張に新しい内容は何もなかった。「日本が約束を破って五人を北朝鮮に戻さなかったから、拉致問題解決の動きが止まった」という彼らの主張は、この間一貫していた。「死亡と伝えてきた八人は本当に死んでいる」「曾我ミヨシさんら二人は入国記録がない」という根拠のない一方的主張も同じだ。

  第一回接触の冒頭、平沢氏が、八月の六カ国協議で北朝鮮代表が日本代表に拉致問題の協議に応じると回答しながら、なぜ北京の日本大使館から働きかけている交渉に応じないのかと迫った。すると北朝鮮の鄭泰和大使が、「薮中(三十二・外務省アジア大洋州)局長はウソつきだ。六カ国協議で一方的にわれわれの代表に何かしゃべっただけであり、われわれは答えていない。それなのに、『平壌宣言に基づいて拉致を含むすべての問題について協議したいと答えた』というウソをついている」と言い放った。

  今回の接触で、ここが一番のカギになる部分だ。北朝鮮という国を代表する鄭大使が、日本外務省と交渉をしない理由として薮中局長がウソをついていると発言した。鄭大使がそれを取り消して謝罪しない限り、われわれは二度と鄭大使と話などできない。それをしたら、日本の外交官より北朝鮮の大使を信用するということになる。そして、もし、鄭大使がその発言を取り消すなら、北朝鮮が外交ルートで拉致問題を交渉しない理由が消滅するから、やはり非公式接触は必要なくなる。 ≪五月雨情報で誤解広がる≫

  帰国後、情報が五月雨式に流されたこともあり、混乱が生まれた。そこで、次の三点について大きな誤解が広がってしまった。

  第一は「(帰国した拉致被害者)五人が空港まで迎えに来れば家族を帰す」という提案があったという誤解だ。一部マスコミが、空港まで五人が迎えにくれば、入国手続きをせずとも、北はそこで子供を返すと言ったかのような報道をしている。しかし、北京接触の席上で「空港」などという発言は一切なかった。

  第二の誤解は、北朝鮮側から、五人が迎えに行ったら一二〇%返すと言ったということだ。この発言も三回の接触ではまったく出ていない。

  第三の誤解は、三月二十日までに家族を帰すと北朝鮮が言ったということだ。北京の接触ではこのような日付を区切る発言は一切なかった。マスコミは一月になってから日本側窓口となったジャーナリスト、若宮清氏に北朝鮮から連絡があってそのような話があったと報じたが、複数の記者に若宮氏は、この話は十二月二十一日午前九時過ぎ、宋副局長が彼に語ったことで、そのとき平沢、松原両氏および筆者はいなかったと話している。 ≪正念場迎えた北への圧力≫

  一月十七日、拉致被害者家族会は地方在住の人もほぼ全員集まって総会を開いた。そこで、事実関係について平沢、松原両氏、そして筆者から説明を行った。筆者は、上記のような情報の混乱の大きな原因は、吉田猛という労働党統一戦線部(謀略機関)と直結しているエージェントが深く関与していたためだと説明した。それを受けて家族会は、今回の北朝鮮の「提案」は論評の価値なし、という統一見解をまとめた。

  北京接触は、北朝鮮側が経済制裁に向けて日本が大きく動き出すことを恐れ、自分たちは拉致問題を解決する意思があり、新提案をしているとみせかける謀略宣伝であり、経済制裁など強硬な対応をしてせっかく家族が帰る可能性が高まったのに、そのパイプを切るべきでないという世論喚起を仕組んだ揺さぶり工作だった。しかし、それは失敗に終わった。彼らが焦っていることは間違いない。

  このまま、こちらが団結を崩さず圧力をかけ続ければ、そう遠くないうちに、五人の家族を取り戻し、死亡・未入国といわれた十人および未認定拉致被害者についても生存確認と奪還まで持っていける可能性は十分ある。ここが正念場だ。(にしおか   つとむ)
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