今日の天声人語・・・加藤紘一の言葉の重み
投稿者: konnnanohadou 投稿日時: 2006/12/20 07:27 投稿番号: [32978 / 52541]
12月20日付
夜中に突然暴れ出す父親を持った幼なじみから、加藤紘一衆院議員が聞いたという。うなされたように叫び、家の物を手当たり次第に壊す。
戦争体験のあるその父親は我に返ると言った。「憲兵としてやらざるを得ずにやったことだけど、一日に三人を殺すのは、それはもう大変なことなんだ」。加藤氏は新刊の『テロルの真犯人』(講談社)で「殺した人間もまた、そのことによって苦しみつづける」と書いた。
直接には戦場を体験しなくとも、こうした実体験や鮮烈な記憶の伝達が確実に続けば、戦争の実相を次の世代に伝えられる。しかし加藤氏は懸念する。「戦争の記憶がほぼ完全に失われようとしているいま、フィクションがリアルにとってかわりつつあるように感じる」
安倍晋三氏は、戦後生まれで初めての首相となった。前首相の小泉氏も戦場の体験は無い。政治のリーダーも国民も戦争を知らない世代で占められてゆく。そんな時代には、実体験よりもフィクション化された戦争の方が現実味を帯びて受け入れられかねない。
加藤氏は「時代の空気」が靖国参拝を是とした首相を選び、メディアを通じて首相の参拝に反対した加藤氏の実家への放火テロを招いたとも述べている。時代や体制を問わず、言論が暴力で封じられた時には、権力によって惨禍がもたらされる。
その権力の動向を見つめ、暴走をとどめるために力を尽くすのが、言論活動に携わる者の大きな務めのひとつだ。あの加藤氏へのテロは、メディアへのテロでもあり、人間の尊厳に対するテロだった。
加藤紘一の言葉の重みは如何ほど?
これは メッセージ 1 (jjjjjjjjjjjjjjkohe さん)への返信です.
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