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今日の天声人語

投稿者: nishibox 投稿日時: 2004/03/03 22:30 投稿番号: [3250 / 52541]
03月03日付

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■《天声人語》



  華やかで穏やかな今年の米アカデミー賞授賞式に多少の波紋を投げかけたとすれば、長編ドキュメンタリー賞の「フォッグ・オブ・ウォー」(E・モリス監督)だろう。ベトナム戦争を指揮したR・マクナマラ元国防長官への23時間に及ぶインタビューを基につくられた作品である。

  受賞あいさつでモリス氏は、イラク戦争をベトナム戦争に対比し「40年前、この国はウサギの巣穴に落っこちて多数の人間が死んだ。いままたウサギの巣穴に落ちていくのではないかと心配だ」と述べた。

  映画公開を機に、87歳の元国防長官に改めて注目が集まっている。母校のカリフォルニア大バークリー校で先月催された討論会への参加は、とりわけ興味深いものだった。というのも、バークリー校は68年の「学生の反乱」の拠点であり、ベトナム反戦運動の最も激しい大学の一つだったからだ。

  マクナマラ氏は語った。「人類は20世紀に1億6千万人もの同胞を殺した。21世紀にも同じことが起きていいのか。そうは思わない」。冷徹な合理主義者と評されたかつての戦争指導者が「反戦」を語り、「旧敵」は大きな拍手を送った。

  討論会に出席した息子のクレイグ氏も、反戦運動に加わった「旧敵」のひとりだった。「父は戦争の亡霊につきまとわれていると思う。いまは、その亡霊と対決する使命を果たしている」と米紙に語っていた。

  95年の回顧録でベトナム戦争の反省を公にしていたマクナマラ氏は、映画のインタビューでも「誤りを犯すのが人間だ」と、改めて人間の弱さを語ったそうだ。


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善人は須く戦いを止め、
悪意を持った人・組織・国家の思いのままになりなさいと
そうおっしゃりたいので?
もはやおめでたいとしか言いようがない。
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