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「泣いて馬謖を斬る」の意味

投稿者: konnnanohadou 投稿日時: 2006/11/10 08:43 投稿番号: [32156 / 52541]
今日の天声人語


  古代の中国に馬謖(ばしょく)という武将が居た。軍師の諸葛孔明に重用されたが、ある戦いで命令に背き大敗する。孔明は泣いて馬謖を斬首にしたというのが「泣いて馬謖を斬(き)る」の故事だ。

  「共和党を代表する者として大きな責任がある」。こう言って米・中間選挙での敗北を認めたブッシュ大統領が用意していたのは、ラムズフェルド国防長官の更迭だった。こちらは、規律を保つというより自らの責任をあいまいにする首切りにみえる。

  多くの人命と国の命運がかかる戦争は、政策を超えた歴史にかかわる選択だ。その選択に対して国民が投げかけた大きなノーの行き先が、イラク戦争の担当閣僚にとどまるはずはない。戦死した米兵や各国の兵だけではなく、おびただしいイラク人の犠牲とどう向き合うかが大統領には問われている。

  イソップに「戦争と傲慢(ごうまん)」という話がある。神々が結婚式を挙げ、各々(おのおの)伴侶が決まった時、戦争(ポレモス)は皆に遅れて到着した。そして、一人しか残っていなかった傲慢(ヒュブリス)をめとる。

  戦争が傲慢を恋い慕うこと一通りではなく、この女神の行く所どこへでもついていった。「されば、傲慢が民衆に笑みを振りまきながら、諸国民諸都市を訪れることのないように。その後から、たちまち戦争がやって来るのだから」(『イソップ寓話集』岩波文庫・中務哲郎訳)。

  ラムズフェルド氏については、以前から、おごりともとれる姿勢が指摘されていた。大統領は、その「傲慢」を常にそばに置き、称賛してきた。どこか、ポレモスと重なってみえる。




イラク戦争はアメリカ国民の総意から起こった。

決して一個人の独断ではない。
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